Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

4月らしく

本来は4月桜の時期は、年間を通じて12月に次ぐ繁忙の月。ですが、賑やかな四条通りに比べて、どうも芳しさは祇園街からは聞こえてきません。ただ、何となくやはり週末はらしさも。
・Meursault Clos du Cromin’99 Patrick Javillier
・Croze Hermitage’90 Paul Jaboulet Aine
・Opus One’94 Mondavi & Baron Philippe
・Chateau Lagrange’98 St Julien
・Chateau Smith Haut Lafite’93 Graves
・Chateau Pontet Cane’87 Pauillac
桜の時期に戻ってこられる遠方からのご常連さんには、心よりご無沙汰ですとお伝えしたいもので。馬関係のビジネスをもうリタイヤされたようですが、お元気さは健在で。ボランジェの後はいつもブルゴーニュの白を。ハーフのムルソーは、サイズもあってかトロトロに熟成しており西村さんお勧めもよく理解出来るもので。
中盤、21:00以降辺りから本当の意味でのワイン・ラヴァーのお越しは、ソムリエとてうきうきするシュチュエーションで。今宵もムッシュはローヌを。複数本購入とて本当に美味しい通好みのローヌは、気が付けば無くなっていくもの。線の細さはそれほど感じさせないとのコメントは、ヴィンテージ’90だからこそ為せるもの。
これはお持込でしたね、’94のオーパスの評価はポンと頭ひとつ高いようで。興味を持っておりましたが、出来の良さだけにまだ早かったようです。ただ、いつも通りたっぷりの果実の味わいは噛み締めるほどで彼らにはまだまだ十数年の時などゆっくりな間隔なのでしょう。
ラグランジュ’98はお取り置きの1本でした。実力を挙げ続けるこのサントリー所有ですが、’98は高いポテンシャルは認めずにはおられません。あ、’05なのですが12本購入しておりました。
これで今宵は終了かと思いましたが、甘かったです。連日のように留めを刺されてしまうような親子づれに幾らか柔らかくなってはいるもののボルドーのパワーに圧されてしまう夜半過ぎでした。まあ、それでも意図するところに思惑通りのワインをお気に召していただけるのはこのビジネスの面白みのひとつでしょう。
 Sommelier R.Imamura