Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

そんなことも

やはり何となく動きが感じられる時期なのでしょうか?前半は穏やかながら中盤に賑やかさが感じられ結局4:00ごろまでの長丁場の昨夜でした。
昨夜からお手伝いを新人ソムリエールの渡辺さんの加入で、叔父様方の微妙な笑顔も見受けられましたが個人的にも新しい風にまだまだソムリエ・ナイフすらおぼつかない手つきの彼女を見ると懐かしさをも感じ。以前は私もコルクと格闘していた時代もあったのでは。
そんな彼女は、初日に相応しいご常連さんのシャンパーニュボルドー・グラン・ヴァンのマグナム。そしてジェネリックではありますがヴィンテージが。
・Chateau Beychevelle’98 St Julien
・Chateau Gruaud Larose’98 St Julien
・Bourgogne Pinot Noir’76 Nicolas Potel
金曜日とはいえ寂しき晩も有るだけに、動きのある晩が初日に当たると勝手も理解しえもらい易く。まあ、ソムリエの資格も持っているので基本的なことは最初から。それにしても最近はボルドーばかりを飲んでいるようでそろそろローヌやブルゴーニュが恋しく。ただ、マグナムのベイシュベルをテイスティング出来るのは彼女にとっても素晴らしい経験でしょう。ましてや後半にグリュオ・ラローズ’98が開けられ比較も兼ねたテイスティングはソムリエとしてはエキサイティングでしょう。個人的にはまだまだ、マグナムとレギュラーのサイズの違いはそれほど感じられず。ただ、やはり訪問させていただけたボルドーのベルサイユとも言われるベイシュベルのシャトーから望むジロンド河の景色が脳裏に浮かぶもので、芳醇な果実味が濃密な’98の将来性を十分に。力を求めるのであれば現時点からでも楽しめる良好なヴィンテージでしょう。
最後の1本は、甘えさせていただいたと言うか結果的にお選びいただけたような形で。そうですね、こんな時にヴィンテージを楽しんでいただけると言う意味でこのニコラ・ポテルのセレクション・ラインは素晴らしいかと。今回は追加で’76’79を仕入れておりピン・ポイントでした。’78や’85に比べるとややタイトな酸が気になる印象ですが十分な古酒のブルゴーニュが堪能出来るお利口なキュヴェでしょう。
今宵の土曜日も危険な香りが・・・・・・。

         Sommelier R.Imamura