Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

久しぶりに

先週末を思い出しながら。土曜の晩は中盤が意外にも寂しく、少し休憩をいただけ。そして後半への序幕は・・・・・。金銭感覚とは今宵もお人それぞれながらも昨年のロマネ・コンティへと導いてくれたゲストの感覚は、簡単に言えば私の住宅ローン2回分をマンションの1部屋にその日見て即決出来るスケールの違いを。まあ、東京の相場からしたら安いよ!と言われてもよくわかりませんでしたが・・・・・。あ、この晩は穏やかにそしてモンラッシェ’83とコンティ’70を東京に送って欲しいという依頼はいただきましたが。
・Sierra Cantabria Gran Reserva’98 Rioja
・Chateau Calon Segur’91 St Estephe
平泉からの学者さんは、中々気難しさは有られるものの上手にお付き合いが為されれば素敵な方で。以前はオーストリアのワインで色々リクエストをいただきましたが、何故か今回はスペインを。上手い事にアバディア・レトュアルタの’96がグラスで対応出来る状況に流れも予想以上に上質なリオハのグラン・レゼルバへと。正直スペインのリストを作成するのは、やや難しく。実際動きも穏やかな国でもあり、逆に世評ではプリオラートなどのプレミアムの情報にも敏感な方も。結局はウニコのオールドとパラシオスの特別なものとそしてこのクラシック・エリアのリオハは必ず必要に。そんな形で組み込まれたこの造り手もよくよく調べるとあの方が90点を献上していたのですね。どうりで濃密なテンプラニーリョにグラン・レゼルヴァのこなれた熟成感が心地良く。男性2人で飲まれるにはぴったりな朴訥な1本かと。
久々のお二人は沖縄帰りのようで。橋立へお連れいただいたムッシュも今月中ごろからはお忙しくなられるでしょう。そろそろこちらにもハート・ラベルの熟成をお飲みいただいてもよろしいのでは?年齢差は私の年齢ほどあるこちらのお二人ですが、最近は解決の目処の立たない言い争いは見かけられなくなり。そして一辺倒だったパワフルな赤のみの嗜好にも変化が。そんな意味でも橋立にご一緒させていただいたのは素晴らしいアプローチにも感じられます。’91でも若いの?とおっしゃられるようになられたお二人にこのセギュールのデキャンタージュ後の豹変ぶりは官能的だったのでは。柔らかく熟れた果実の膨らみにこのヴィンテージのここ数年の飲み頃が本当に。