Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

クローズ

ワインの日でした。ゆっくりながらもいつもの方がお越しなのは、ありがたく。値ごろ感のある上質なワインが今宵上手にお飲みいただけたのでは。
・Crozes Hermitage’01 M.Chapoutier
・Bourgogne Aligote’02 J.F.Coche Dury
・Chardonnay’00 Flowers Sonoma Coast
お店の雰囲気造りとは、難しいもので。ご常連の皆様がお越しの状況でしたら華やぎで初めてのご利用のゲストにもいかばかりかは、くつろぎの感覚もあられるかと。ただ、お早い時間の貸切の状況は申し訳ない限りで。コースのお料理もお魚までの所要時間が30分で、足早に。ただ、そこから鴨のローストの直前でボトルが抜かれ。意外にもそこまで白のグラス1杯でしたので、そんな想定は全く。「エルミタージュ、あるかな?」と言われリストのローヌのページをめくる際にぼそりと「クローズ・・・」と言われ。ローヌ渓谷の北部の人気のアペラシオン”エルミタージュ”と言う響きにも魅かれる面がありこれだけだと中々高価なボトルも犇くエリア。ただ、対岸のクローズ・エルミタージュは比較するとやや小ぶりな酒質で穏やかなサイズのものが多く。まるでシャンベルタンの後からジュヴレと付け加えるような・・・・・。ですが、これが想像以上に今宵の個人的な気分に合致いたしまして。酒質なりに進んだ熟成感とローヌ特有の獣臭も感じられますがきつすぎる訳では無く、かなりまとまりがあり鴨にもぴったりで。
コシュ・デュリか。素晴らしい造り手なだけにアリゴテとて他の造り手のムルソーやピュリニーぐらいの価格を。ただ、こちらもあの方へとお勧めしたい1本でした。想定どおりお試しいただけ、これはこれで酸をカジュアルに楽しむアリゴテでしょうが、コシュ・デュリはそれだけでは無い果実の膨らみをこの裾野にも加えてくれており。
単純にと言えば怒られるかもしれませんが、リッチな質感でしたらカリフォルニアのシャルドネが解かり易いでしょう。明らかに現時点でも豊満で強くそして誘惑的。そして価格もこちらの方が・・・・。ただ、このフラワーズも西村さんが現地で購入してきたもの?だったかな。稀少な’00でした。花の名が付けられたこのワイナリー、かなり奥まった所らしく訪問も限られているそうですが。 Sommelier R