Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ボルドー

気の知れた方なら、それ程考えないのですが前半からお一人の新規の女性のご来店には対応を色々と。ましてや貸し切りの状態なら尚更。
・Pinot Noir Cuvee Excellence’03 Audrey et Christian Binner
・Chateau Trotanoy’86 Pomerol
・Chateau Laland Borie’83 St Julien
ただ、お一人でも男前と言うかリストをパラパラと捲られ。結果的にボトルをお一人で。そうなると気持ちも幾分楽なもので、ピノノワールをお勧めでとのことでしたのでアルザスより。またもやビネールさんかと思われるかもしれませんが、このキュヴェ・エクセレンスは侮れない味わいで。100%Pur Raison Fermentie と裏ラベルに書かれておりその通りの淡い感覚の中にも凝縮した濃密な陰干しワインに。ヴェネチアのアマローネを想像させられ、そのピノ・ノワール版で。あんな冷涼なエリアでこれだけの赤ワインが造られるかと思うと、また一段とこの造り手の力と魅力を感じてしまう1本で。ただ、分けてくれなかったんですよねこちらのマダム。一人で全部・・・・。
仏様に仕えられる方のゲストもそこそこおられ。今宵も凛と丸められたムッシュお二人にて、素晴らしいボルドーを。男性のみでは幾分贅沢すぎるこのポムロールの人気のシャトー。実際には昨今の価格を対象にされる方々には’86にしては手を出さざる負えない感覚が脅迫するのでしょう。じっくりとリストを見つめられ。’80年代の評価すべきヴィンテージのものは最初そっけなくデキャンタージュ後に心を捉える魔性の部分を。のっけから楽しまれたいのなら’70年代をお勧めしますが黄金期の’80年代のフィネスは流石。
一昨日、ご紹介をさせていただいたクラブさんからお返しのようなご利用を。’74’79’83とバラバラのお姉さんがたに今宵は’83が求められ。素性の良いこのシャトーは、ブルジョアながらも時としてグラン・ヴァンにも匹敵する味わいをもたらします。意外にも初めてのお生まれ年のトライに気を良くされ。女性3人の夜は長々と続きました・・・・・。
それにしても毎回’74のお姉さんには上手いこと値交渉をされてしまい。長いお付き合いではありますが、このぐらいの世代のお姉さん方には手の平で転がされてしまう瞬間も。 R