Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

今宵は’96で

中盤の楽しさに終始した昨夜ではございましたが、一昨日の’98で昨夜は’96の晩に。
・Coudoulet de Beaucastel’96 Chateau de Beaucastel
・Aile d’Argent’96 Chateau Mouton Rothschild
お席が埋まり始めるとお一人のゲストへのお相手が難しくなる瞬間も。まあ、こちらが考えているほどお越しの方は。お一人の時間をお楽しみになられているのかもしれませんが、ふと、お近くのお席をお勧めすると同姓であればお近づきになられる方は助かります。ましてやワイン談義に華が咲かれれば。
ローヌを最近好まれるムッシュとローヌにどうしても愛情を注げないムッシュのお二人とてワイン・ラヴァーは同じ香りがするのでしょうか?意外にもすんなりと。先日、灯台下暗しで見つけられなかった’96ですが目の前に寝かされていた彼は’97のふんわりとした質感から’96はやや酸の主張がメリハリを。こちらもまたセカンド・ラインだからこそ為しえる熟成した大人のワイン。
それにしてもビジネスの兼ねあいで問われた祇園街の高級クラブさんの名が個人的にはあまり存じておらず。まあ、伺う機会などワインのお届けぐらいしか無いので当たり前ですが。それにしてもこの後こちらのお二人が初対面ながらも良い時間帯の祇園街に出て行かれるのは想定の範囲内ですが。
シャンパーニュ1杯で嵐を撒き散らして出ていかれた芸妓さんを尻目に京都のコーヒー業界の名士は狭い祇園街に苦笑されるシーンも。お連れのマダムが白ワインをご所望で、今宵は珍しくブランで。シャルドネ一辺倒だと個人的にも偶にはセミヨンやソーヴィニヨン・ブランのニュアンスも欲しくなるものです。近年のものが充実しきるボルドー・ブランですが、この時期の幾分ライトで熟成の課程が楽しめるムートンの白も贅沢でしょう。白ワインでも12年の時の重なりを平気で過ごして行く様は正しくエチケットに描かれる翼がぴったりかと。
入荷のお知らせ。かなりピン・ポイントの方へのお知らせになってしまうのですがシャンパーニュのヴィンテージ’74が。造り手はデゥーツです、玄人好みのハウスで。もひとつシレックスのちょいオールドが、’92ですがボトルは今ほどいかつくは無いです。また、悪魔のささやきに為りましたでしょうか・・・・。  Sommelier R