祝前日と言う事もあり、木曜にしてはお人の動きは。今宵も気が付けば素晴らしいワインに結果が得られました。
・Le Rose de Phelan Segur’05 Bordeaux
・Coudoulet Beaucastel’96 Chateau de Beaucastel
・Charmes Chambertin’93 Joseph Drouhin
・Dubl Falanghiana Methodo Classico’04 Feudi San Gregorio
ボルドーのロゼもお料理と一緒にでしたら、とても楽しいと。私のリストの中ではおそらく最もリーズナブルでありながらも中々テイスティングの機会が面白く感じられる1本でしょう。ブルジョアの中でも素晴らしい造り手のフェラン・セギュールは個人的には映画ハンニバルでレクター博士が飛行機の中で楽しんでおられたシーンがいつも浮かぶのですが、ロゼとて上質な。ましてや近年の偉大な’05は、あっという間の飲み込みで。
香り重視の選択に、ボルドー、ブルゴーニュ、ローヌの中から意外にもローヌを。血なまぐさいほどのアロマに圧倒されながらも直に、熟成したムスクのニュアンスを放ち始めるボーカステルのセカンド。前回のボトルとはやや印象が異なりましたが時間と共に行き着き所は同じ世界かと。
狭い世界にドクターの皆様は、私共でも気にされる方とされない方が。歯のドクターは比較的賑やかな方が多いようで。今宵もブルゴーニュを悩まれながらのレジスタンスの英雄的イメージの強いドルーアンを。シャルムはいつも熟成により肉付きよりもチャーミングな果実優先の味わいを。膨らみが酸を押さえつけていたような気がしますが、そこはグラン・クリュ余韻の中に幾重もの味わいの層を潜ませていたような。
帰る直前にまた。今宵は祇園街のママさんでしたが、サイド・ビジネスも。嘗ての部下がお世話になっていたのにどうやらご迷惑を。仕方なくお付き合いさせていただくハメになりましたが落ちつかない人間性は中々直らないものだなと。ジャック・セロスがイタリアでジョイントするこのキュヴェは同様に開けたての強烈な揮発するアロマは’04だけに落ち着かず。ただ、彼らしく濃い色合いの中に濃密な蜂蜜はやはりスタイルかと。ファランギーナでつくられるスプマンテか。色々ありますな。
Sommelier R.Imamura