Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

素晴らしいワインが満遍なく

バタバタとはしないものの結局営業時間のほとんどをカウンターに立ち尽くす、それはそれで意味のある晩だったのでは。しがらみの中で考えることもありながらも極上のワインは我を忘れさせる秘薬かと。
・Chardonnay Art Series’99 Leeuwin Estate
・Pinot Noir Isabelle Morgan’01 Au Bon Climat
・Chateau Duhart Milon’83 Pauillac
・Clos de la Roche’72 Dominique Laurent
・Chateau Mouton Rothschild’70 Pauillac
二年振りとは言え、失礼いたしました。記憶に留めることが仕事の私共ですが残念ながら。ご子息との時間は、貴重なものでしょう極上のワイン3本はお父さんの気持ちが伺えるワインであったことは間違えなく。やはり飲める人生は素晴らしい。樽のニュアンスを感じられるシャルドネとの表現にオーストラリアのエレガンスを持ち合わせたルーウィンを。少し閉じぎみではありましたが、お好みがベリンジャーと言うあたりは手強く。
イザベル、お嬢さんの名を冠したカリフォルニアの評価すべきピノノワール。いかつい果実味よりも優しい味わいが感じられる、意味深な1本。
偶にはボルドーをと、オールド・ヴィンテージに。後半に掛けてのタンニンの熟れ具合にクラシカルな印象が、甘いだけでは無いより複雑さを感じさせられる時を刻む味わい。
今宵のブルゴーニュは、珍しいヴィンテージの’72。リコルクされた綺麗な1本は、元菓子職人の彼らしい果実の甘みをいっぱいに讃えながらも熟成感が纏まりを紡ぎ出し。
深夜2:30からの動きが最も大きな昨夜で。久しぶりのムートンでした、以前は頻繁に五大シャトーも飲まれておられたムッシュも高騰の煽りを受け。お連れのヴィンテージ’69にも魅かれながらも’70の出来の良さに最終的には。シャガールのこのエチケット、味わい以上に興味を惹かれても仕方無く。もう、出会い難く為っていくのでしょう時代を変える直前の伯爵の力作は味わいはもちろん魂のワインかと・・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura