Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

レモン・ティー

祇園街では、週末にかけてのJCさんの動向でしばしのお話が出来る今週でしたが雪混じりの昨夜は一昨日とは比較にならないくらい静かで。個人的には酔い、病み上がりのマダムのご来店や終盤はシガーを燻らす時間帯も持てそれはそれで。
・Coudoulet de Beaucastel’97 Chateau de Beaucastel
・Eisrebe’06 Joseph Phelps
カリフォルニア帰りのご夫婦は、年末はおられなかったようですのでかなりのご無沙汰にお電話にも直には気が付かず。北のお鮨やさんの後らしく、最近はお鮨やさんでも素晴らしいワインが求められているようで。破格のロー・プライスのグラン・ヴァンが揃えられているそうで個人的にも非常に興味が。ある意味ワイン以上にお鮨も気になり・・・・。そんな彼らは今宵はイザベル’95を飲んでこられたらしく、そんな稀少な1本をお持ちなら是非是非と。そしてお好みのローヌを、ボーカステルのセカンドは正に今飲み頃の感があり誘惑的な香りを放ちながら、ティピカルな甘みそしてバランスを保つように酸がメリハリを。ファースト・ラインでは未だに厳しさをも感じさせるものですが飲み頃と言うものはこの辺りに楽しみが。
お土産でテイスティングを進められた本で。ワイン名は変わったのでしょうか?個人的にもジョセフ・フェルプスのデザート・ワインは赤のフラッグ・シップのインシグニアよりも印象が強く大好きな1本でした。なので「ああ、レモン・ティーのような」と言うと同じ意を持たれていたらしくマダムが反応されたのは共感の気持ちで。もう随分前と言っていいのでしょうか、せっせとセミナーに参加し多くのワインをテイスティングさせていただく機会がありましたがこの造り手もそんな折に。あの時も明らかに感じられるレモン・ティーのアロマに心奪われこのスタイルのデザート・ワインの存在意義も十分に感じた瞬間でした。
ただ、現地でもハーフ・サイズで40ドルぐらいされたようなので随分高価な1本です。日本国内でしたら想像もしたくないプライスでしょう。やはり甘美なワインは甘くない価格で・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura