Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

満遍なくフランス

月曜日から気持ちよくスタートさせていただきました。とは言え前半の閑散とした状況からはイメージし辛いでしたが・・・・・。
・Chateau Palmer’86 Margaux
・Chateau Bahans Haut Brion’86 Graves
・Chambertin’92 Lou Dumont
・Chateau de Fonsarette’97 J.Reynaud
フランス・ワインのみですが、ボルドーブルゴーニュ、ローヌが抜け目なく。ご常連さんがお連れになられた弁護士さんはボルドーを。選択肢にソライア’86もお並べしたのですがパルメをはっきりと。この’86、高かった。西村さんからでも随分なプライスに正直、いらない!と言いたかったのですが結局このように素晴らしいパフォーマンスを演じてくれれば。まだまだ、硬さを残す状態かしら?と思っておりましたがアペラシオン・マルゴーの素晴らしい柔らかさに驚かされ。極上のフィネスを讃えながら、豊満であり素晴らしくエレガントな一面も持ち合わせるパルメのイメージ通りの質感にワイン・ラヴァーはご満悦だったような。ただ、お電話でのマダムとのやりとりに不穏な影は流れておりました。
コンビニで済まそうかどうか悩まれたムッシュのご来店はありがたく。比較にならない出費を与えてしまいましたがセカンドとてオーブリオンの’86はパルメとはスタイルは異なもののこれまた素晴らしく。何処かしらほろ苦さを感じさせながらも、甘いパワフルな液体は今宵極上の強壮剤になられたのでは。
カリフォルニア・ラヴァーとてお連れのブルゴーニュ・ラヴァーに合わされる辺りが素敵です。大きな印象を持ち合わせてはいない’92でもシャンベルタンならば。何となく仲田さんのセレクトするワインはニュイでもやや田舎臭さを持ち合わせたクラシックな印象が。グチュッとした果実の質感が上手に表現されており酸をやや苦手とされる方にはお勧め出来るブルゴーニュ。もう、手に入らないけど。
嘗ての部下の寺林さん、今宵も3:00から。そして思い出深いローヌのレイノーを。’97でも彼のスタイルは変わらず息子さんに伝えられており。セカンド的な役割のフォンサレットでこの誘惑さは。彼もまたソムリエでもローヌに取り付かれた一人でした。否めない。

               Sommelier R.Imamura