Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ジャック・レイノー・・・・・・

土曜日を振り返り。前半戦が意外に山場でした。やはり土曜日は引きが早く。それでもだらだらと過ぎる時間に結果的には日の出を過ぎても・・・・・・・。
さて、今宵はここ数年のワイン・ラヴァーとおっしゃられるムッシュはマダムを呼び出され。
・Chateau de Fonsalette’86 J.Reynaud
ローヌの最上の造り手のひとり、ジャック・レイノー。グルンッシュを巧みに仕込む彼もいまやこの世には。熟成するとファースト・アタックはまるでブルゴーニュ。果実の熟れたニュアンスに薔薇の芳香が。中盤以降にローヌのテロワールがはっきりと浮かび上がり、麝香や獣の様相に。若い段階では感じ難い柔らかく繊細な味わいはやはり熟成したワインだけにあらわれるフィネスでは。
今年、ソムリエの試験を受けられるマダムがんばってください。ただ、何度も言うようにこのクラスのワインはライセンスとは全く関係は無いものかと・・・・・・。乱暴な言い方ですがもっとリーズナブルでティピカルなものを中心にご自宅では。
それと印象的だったのは、ムッシュの一言「ぶどうの蔵には何でもあるなー」でした。良い意味でもあり、捉え方によってはある種の問題でも。急速にワインの書物等でお勉強をされているムッシュにとっては、今宵のジャック・レイノーなどは正しく試してみたい造り手のひとつでしょう。ましてやセカンド的な役割のフォンサレットのオールドですからコストの面からみても幾分現実的に。
まあ、確かにパーカーが評価する造り手の代表的なものはほぼリストに網羅されているでしょうしある種節操は無いかもしれない。
ただ、流石に評価されるには全てではないが何か理由は有るのかもしれないでしょうけど・・・・・・・・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura