Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

偉大なマダム

どおも優れない天候で、水を差されるような雨が。落ち着き払った晩は、どこかしらお話に相性の悪くないゲストとは話し込んでしまうもので。相変わらず動きは小さいながらも、終始お相手をさせていただいていたような。
・Veuve Clicquot Ponsardin La Grande Dame’95
最近、こちらのご常連さんのムッシュもそうなのですが奥様を伴われずにのご利用が増えて。それはそれでありがたいのですが、偶にはマダムもお連れになられるのもよろしいのでは?こちらは、マダムは東京にて奮闘中なのも存じてはおりますが。
そんなこじ付けもありまして、シャンパーニュの偉大なマダムを。イエロー・ラベルで人気のヴーヴ・クリコは、おそらくモエ・シャンドンに次ぐ人気を世間では受けているのでは?その彼らのプレステージは、未亡人ながらもシャンパーニュの造り手としても、また海運業でシャンパーニュを海外へセールスした経緯も含めて功績のあるクリコ婦人を讃えたもの。
やや、ズングリとしたボトルからはイメージを異なる味わいを想像させますがふくよかでありながらも女性的なシャープな酸味も依然健在で。
白い花の香りが溢れており、今宵は少し贅沢にバカラシャンパーニュ・グラスにてお渡ししました。何ともセクシーなラインのデザインなグラスで、ステムから立ち上がる曲線美にガラス職人さんの技術の域が感じられます。たった2脚しか手持ちはございませんが、また何かの素敵なシュチュエーションには華を添えてくれる什器では。
ここのところ、嬉しいことにもっとも個人的に好まれるシャンパーニュのご利用が増えているような?ありがたいことと、華やかさを添えてくれる良いことでは。ただ、このエリアも一過性のブームでもある現在色々考えさせられることも。小さな造り手のメディアの煽り方や価格の高騰にも、驚きを隠せません。それでも少しづつでも飲み頃の心に響くシャンパーニュをゲストにお届けしたい。また、個人的にも試させていただきたい!と言うことを含めて。

               Sommelier R.Imamura