Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ご依頼を兼ねて

昨夜も中々厳しい晩でした。ポツリポツリとお越しのご常連さんに、気持ちを救われながらも急なご依頼が入りワインとワイン・グラスの手配で気もそぞろではありましたが。
それでも流石、西村さん的確にワインをオファーいただきグラス業者さんも今時珍しいフレーズで”他ならぬ今村さんのご依頼であれば”とおっしゃられた時は電話口で思わず苦笑してしまいましたが、ありがたい限りです。それ以上にビジネスを与えていただけたブルゴーニュの彼女には改めて感謝を。
その彼女は今宵は珍しく美しいマダムと。
・Vosne Romanee Les Reigniots’86 Pernin Rossin
思わず狙い通りの今宵のワインになった気が致しますが、彼女のコメントは「まだ、早かったのね」でした。このところ若めと言うか’80年代や’90年代もご理解が広がっておられたので大丈夫と思いながらも今宵はやや女性らしい気まぐれか?
まあ、個人的にもやや落ち着かないワインの味わいに理解は出来ました。それでもヴォーヌ・ロマネのプルミエのヴィンテージはリストに幾つ揃えていてもまだまだ欲しいには現実でしょう。ペルナン・ロサンは若干ヌメッとした質感に酸がタイトに当たる状態でゆっくりと馴染ませてあげたい1本の印象でしたが残念ながら造り手とプライスはこのエリアでは恐ろしい程正直で。そう言った意味からもワイン・リストのバランスとパフォーマンスのお利口さが表現されるワインでは。
・Echezeaux’73 Domaine de la Romanee Conti
随分楽しませていただきました、このボトルでD.R.Cのエシェゾーの’73のストックも後1本となり。何度飲んでも彼らは彼らのスタイルが。必ず引き合いに出されるのが神様”アンリ・ジャイエ”彼女も神様の崇拝者の一人で素晴らしいテイスティングの経験をおそらく日本でも有数のお一人では?ただ、個人的には神のワインの経験は私自信まだまだ少なすぎてD.R.Cのような一貫性を感じえません。まあ、いずれにしてもワインの中でも最上のひとつの銘柄甘えさせていただきシガーを頂かせてもらい極上の深夜のひと時でした。本当にクロ・パラントォーに変わるの?

             Sommelier R.Imamura