Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

持ち去られたクロ・パラントゥー’83

今宵は、売上的には過去2番目に。意外にも寂しげな今宵は、苦戦の状況でしたが後半にやはり逆転が。オランダ人の酒商の彼は二度目のお相手で。二年前は、忘れもしないロマネ・サン・ヴィヴァン’86 ロベール・アルヌーでした。今夜も予想をはるかに・・・・・・・。
・Romanee Saint Vivant’76 Robert Arnoux
・Meursault Perrieres’81 J.F.Coche Dury
Chateau Montrose’57 St Estephe
・Andre Clouet Silver Brut
・Jacques Beaufort Brut’90

・Vosne Romanee Clos Parantoux’83 Henri Jayer
今回もアルヌーのサンヴィヴァンで。完全な状態に調整されたこのボトルは、ノスタルジーには欠けるものの若々しく。酸とタンニンのパワフルな印象が。
勢いとは、恐ろしいもので。ですが、稀少なワインをご準備すると言うことも偉大なことで。こちらもヴィンテージ・キャラクターが出まくった筋肉質なタイプに。酸が主張するペリエールも香りがエレガントに。デキャンタージュは不可欠な、これまた偉大なドメーヌの素晴らしい白ワイン。
ブラインドにてご所望されたオールド・ボルドーは、約50年の時の経過など感じさせない色素もしっかりと残った、グラン・ヴァン。さすが二級の実力をまざまざと。
占めにセレクトされたシャンパーニュは、近年人気の造り手を試されていない彼がテイスティングを兼ねて。あまりお気に召されなかったようで、当たり前でしょうもうすでにステージはそこにはございません。気を取り直したもう1本は、こちらもご存知なく昨年とりこになってしまったアロマテラピストはプロの彼のしてもエチケットを持ち帰ることに。
最後にどうしても欲しいと、おっしゃった神様を。お飲みに為られるのではなく、コレクションに加える為に。私のテイスティングを含めたプライスです!と言ったもののオランダまで来い!と言われ根負けいたしました。おそらく、もう時期一段と値上がりするであろうクロ・パラントゥーは今宵私の酒庫から消えて行きました。でも、また見つけてやる!アンリ・ジャイエ。ワインの神様を・・・・・・・。
幸先良い6月のスタートでした。
  Sommelier R.Imamura