Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

引き続きブルゴーニュの彼女は

大文字を明日に控え、祇園は動きは緩やかなもののご常連さんのご来店が私共を賑わせてくれました。「お盆なのに忙しいなあ」とは嬉しきお言葉に感じ入りながらも対応しきれない今宵の不手際に反省も含めて。
さて今夜もブルゴーニュの彼女は素晴らしきワインの数々を
・Clos la Roche’88 Dujac
・Clos de la Roche’76 Robert Gibourg
・Vosne Romanee Clos Parantoux’92 Emmanuel Rouget
・Clos de Tart’82 Mommessin
・Echezeaux’87 Domaine de la Romanee Conti
何とも素晴らしきブルゴーニュのライン・ナップにため息と感動を織り交ぜながら。
ついにお試しいただけたデュジャックのオールド。ネゴシアン・ラインとはいえ彼のつくるワインは正しくブルゴーニュの至宝。伸びやかで熟した甘みは優等生でありながらも官能美にあふれたセクシーさを。
続くワインは、少しのひね感が特徴なのですがご理解には違わず。私的にはいつも彼女にもお試しいただけているテイストなのですが今宵は、ポイントに当たらなかったようです。
アンリ・ジャイエの意思を継ぐ男、ルジェの物語を最も秘めたこの畑はお持込の1本でしたが、噴きを感じさせながらも特上の1本でした。まだまだわかめのヴィンテージながら、まして難しい’92でもすでにまとまりを感じさせ酸の穏やかさは飲むものを安心感に。ブケもバニラとモカの成熟期を迎えて。
モレ・サン・ドニの不幸を一身に背負ってしまっていた特別なグラン・クリュは飲まずして語るべからず。確かに’83は以前悲しくなるほどでしたが’82は中々やります。今夜の中でもブルゴーニュ熟成ラヴァーには文句なしのピノの艶やかさが。ラズベリーのフレッシュさと薔薇のしおれた香りにブルゴーニュのフィネスを。
最後にD.R.Cはおまけでした。贅沢の極みですがやはり、この段階では若さが際立ち。成熟された男女4人が飲み干す他を圧倒した今宵は引き際も良く終了いたしました。
ちなみにエシェゾーはあるゲストが、愛らしさを込めて買い揃えたヴィンテージ’87コレクション。思いとは裏腹にかなわぬ部分がこのワインのまだまだ若さをものがたっておりました。

    Sommelier R.Imamura