Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

深夜の出来事

金曜日と言うのに前半のみの落ち着かない中盤戦を過ごしておりました。0:00ごろからは、向かいのクラブのお姉さんのご依頼でシャブリのマグナムを出張で。いつもながら思いますがマグナムの需要は本当に。扱わせていただくソムリエとしても楽しい1本です。ましてや熟成した’95のシャブリジェンヌのものでしたので。
1:00以降にやや稀な光景が。いつものムッシュは珍しくお一人で。今宵は、どうやら相性が良くないらしく寂しげに。カロン・セギュールをご所望でしたが一段と切なくなりますのでお断りを。
・Chateau Les Carmes Haut Brion’83 Graves
結局お勧めになりましたが偶には、グラーヴの珍しいシャトーも楽しいもので。熟成のピークに到達したこの’83はマダム達を呼ぶワインのようでした。
先ほどのお姉さんは、お礼を兼ねてと律儀なご来店はお一人でしたのでムッシュの顔色ははっきりと変化を。
続いてまたお一人の祇園街のお姉さんが、また5分後にも。結局お一人でのホステスさんが3人でそこに挟まれるようにムッシュは、ある種落ち着かないでも嬉しい状況は出来上がっておりました。
当然のようなことの成り行きは、二本目のボトルへと
・Chateau Canon’86 St Emilion
幾分若いヴィンテージながらも’86は力強くそして熟成感をも感じさせてくれる現時点での偉大なヴィンテージのひとつでしょう。先日もカノンはお使いさせていただいたので出来れば避けたかったのですが、もう既にシュチュエーションは完成されており。予想以上のメルローの甘みに深夜の誘惑的な時間は過ぎていきました。
それにしてもこちらのムッシュには妙な勘繰りをされながらもシャブリのお姉さんがお席を立たれてからすぐに今宵はタクシーへと。さすがに紳士的に一時の偶然の出会いを楽しまれたのでは・・・・・・・・。
今年もワインの王様を扱わせていただけ光栄ながらも、また苦しい選択に迫られております。売約予定の’76はセラーに眠っているものの在庫が必要ですのでエージェントさんに依頼はかけておりますが一昨日の’73とて数ヶ月前に購入した額より更に¥20万の価格上昇が為されて。原価でも桁が変わる勢いです・・・・・・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura