Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

オー・ブリオンの隣

全くお電話が鳴らない不気味な週末でしたが、意外な時間帯のご常連さんに結果的には肯定出来る内容でした。今月の特集からのセレクトの2本を含めてでしたが、ダイレクト・メールをご覧になられてのご来店で、ましてやこのワインを!とおっしゃっていただけるのは嬉しく。ただ、「馬鹿じゃないと出来ない」と言われる部分も少なからず理解しております。
・Volnay Pitures’96 Bitouzet Prieur
・Chateau La Mission Haut Brion’70 Graves
・Coteaux du Layon’71 Touchais
・Chateau Montrose’81 St Estephe
前半の貸し切り状態のマダムのバースデイは、サントネイの後のヴォルネイ。前回のコルトンの写メールは、記憶を取り戻す最大のツールでした。実はお勧めしたくない銘柄で、残り続ければと思っておりましたが最後は困った時のアイテムとして活躍してくれました。今宵唯一の淡く切なさをも感じさせますが、ここにエレガンスの極みが。
深夜0:00、もっとも中途半端な時間帯ですがムッシュはいつもにましていかついワインを。ボルドーを旅した時の衝撃の出会いは、正しくシャトー・オーブリオン。そしてお隣の兄弟シャトーはこのラ・ミッション。不幸中の幸いか、道を間違えながらも視線のすぐそこに聳えていた幽玄な建物はオー・ブリオンでした。レンタカーでの思いではきっとあの時のメンバーは皆忘れてはいないかと・・・・・・。それにしても五大シャトーの彼ではなく、兄弟を選ばれるあたり難い限りですがオー・ブリオン・ブラン’85とでしたら個人的には・・・・・・・・・。ただ、このワインもまた違った意味でひんやりとした質感を持つ完成されたワイン、寄せ付けない孤高さを。
おまけでお連れのマダムのヴィンテージ’87まで開けられ。すぐにお持ち帰りになられましたが。
お買い得なモンローズに、流石と。幾つになっても男と言うものは・・・。と相変わらずやな、と思わせながらも妙に憎めないムッシュはロマネ・コンティも飲んでいただきましたが結局はボルドーのミルキーさとトリュフのニュアンスに心は決まられております。あなたのお元気には勝てそうにはありません。            Sommelier R.Imamura