Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

謝罪

昨夜はこの”つぶやき”の問題点を。二人にてお話出来る時間が取れたのが個人的には幸いでした。もっとも理路整然と穏やかにお話いただけたのが結果だったのでは。この場をお借りして謝罪いたします。末永いお付き合いを。
さて、昨夜はそんな気持ちに変化もありながらも私らしさは変わらずに。
・Morey Saint Denis’90 Dujac
長いお付き合いのムッシュですが、この時期はお忙しいようで。ここ数回は間は短くなりましたが、それまでが・・・・・・・。
そんな彼もブルゴーニュにのめり込むお一人で。お連れのマダムの好みの為かシャンボールのエリアを幾つかおっしゃられましたが、数字の折り合いが付くのならば村名でも素晴らしい極上が。ましてやヴィンテージの響きも期待を大きく膨らませ。
ある意味ブルゴーニュで最もバランスの良いワインを仕込むジャック・セイスは、個人的にも心躍る造り手。過去にもこのワインの’85やグラン・クリュのクロ・サン・ドニ’83、エシェゾー’78などピラミッドの頂上に置ける特別があったもので。最近は若いヴィンテージをグラスで使用させていただく機会もございましたが、それはそれで今の時点の若さも楽しめ将来への期待も。
今宵の’90は香りの拡がりはやや穏やかなものの、円い酸味の中に溶け込んだ野いちごのジャムのような甘みが印象的。どこか自宅の玄関先に沢山なっている小さなイチゴを青龍が、手当たり次第に摘んできて渡された時の香りがグラスに拡がっていたような・・・・・・。
一期一会とはずっと以前から解かっていましたが、このようなワインとの出会いと再会の難しさはこのごろ妙に理屈っぽくなってしまう気が・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura