Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

黒ワイン

夏のような暑さに渇水の情報も幾つか聞かれますが、自宅の前の疎水は潤沢な水量を優雅に流しております。鴨川の床も梅雨の訪れまでの絶好のロケーションでしょう。ハードの素材をお持ちの店舗もまた無いものねだりの気持ちが。
さて、昨夜は恐ろしくゆったりとした時間が流れ。ワインとの出会いは南のエリアのものが
・Cahors’89 Chateau de Mercues
フランスの新大統領サルコジさんに厳しい要求を伝えた南部エリアのある過激派のワインの造り手がおり。フランスのワイン法は厳しく統制が取れている部分もあり、ボルドーブルゴーニュシャンパーニュのようなブランドが確立された地域は潤う反面本当に良いワインを生産していても上手く行かない生産者も。また、ユーロ高と世界の新しい生産国によるワイン生産の緩やかな規定に押され一段と彼らのワインの市場価値は微妙な存在に。
このメルキュエがそんな造り手だとは言いませんが、黒ワインとの異名も付けられ色合いの透けることも無いくらいの赤ワインとして一時は人気もあったのでは。ただ、個人的には正直このフランス南西部のこのワイン達はやはりマイナー・エリア。ご注文いただけるのも限られた方々で。
前回のご利用時も別の造り手の’82をお飲みになられ、微妙に脳裏に残るゲストのお顔ぶれでした。
黒ワインと言うだけあり18年の熟成もまだまだ、先がありバランスは取れながらもパワーは全開で。若い段階のスパイシーさはややなりを潜めておりましたが滑らかにかつしなやかなスプリンターの筋肉を溶け込ませたようなシルキーさも。
今宵のムッシュ祇園のママさんを、来週のバーベキューの打ち合わせと称してお連れになられており、本来ならばもう出勤されているママさんを22:00ごろまで拘束されて。ただ、煌びやかなママさんのバーベキューでのお姿はあまり想像し難い感じがあったのは私だけでしょうか・・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura