Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュ’03

相変わらずぐずついたお天気の昨夜でしたが、私の体調同様晴れない”ぶどうの蔵”の状況でした。また、週末の集中が予想される嫌な予感です。
さて、今宵は久しぶりにご来店の種屋さんが(種屋さんと言ってしまうと失礼なくらい大きなサイズの企業の社長さんなのですが)とても気さくな方なのですが時として暴走も。特にお連れの女性が、とてもお若い場合は冴える駄洒落に笑わざる負えない疲労感が。
さて、今宵は普段はあまり試される機会の少ないブルゴーニュの若いヴィンテージを。’03は焼けた年と言われるくらい暑く、葡萄も糖度が上りすぎ特に繊細なピノ・ノワールに於いては成功した造り手と満足いく仕上がりが望めなかった造り手に解れてしまった感じが。あるドメーヌでは’03はアフリカのワインだとテイスティング前に添えて出されました。
ですが、現段階では中にはランク的には落ち着いた畑のもので素晴らしい輝きを放つワインが幾つか見られました。特にグラス・ワインでの使用が楽しくボトルではあまりお見かけしないアイテムが登場する機会が与えられ私のソムリエとしてのテイスティングの経験がまた増える喜ばしきことに。
・MOREY ST DENIS'03 DUJAC
・CHAMBOLLE MUSIGNY'03 DUJAC
ブルゴーニュ駆使のドメーヌ”デュジャック”少しでも熟成感があるものは無いものかと躍起になる時期もございましたが偶にはトップの彼らのワインも贅沢にグラスで使ってみましょう。流石に欠品になるだけありモレ・サン・ドニは果実のニュアンスが完全に支配しており現時点での使い易さを感じさせます。酸が穏やかに落ち着きタンニンもかなりこなれておりふくよかな質感にコンフィの印象ながらもデュジャック特有の伸びやかな甘みは健在で”いいなー”と思わず口元もほころぶもの。
対照的にシャンボール・ミュジニは意外にも酸味がやや口中を刺しタンニンが威圧感をも感じさせるスタイルに瓶ムラもあるでしょうが甘みもあるものの力がまだ有り余ったワインでテロワールと言うのでしょうか?コスト的にもほぼ同じこの2本にも好みが分かれる結果が。
個人的には、シャンボールを熟成させてまた何時か楽しめればと個人セラーに追加いたしました。
さて、本日は前半は貸切です。ゴルフ・コンペの打ち上げですが兼ね合いでいただけたご予約。微妙ではありますが・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura