Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

後味が・・・・・オー・ブリオン

昨夜は中盤からの皆様のお越しに、また飲みすぎてしまう破目に。
そして海外からの赴任のワイン・ビジネスの方との行き違いなのだろうか?極上のワインも後味が残念な印象になってしまう結果に。ただ、人間性が単純なのかご常連さんのマダムお二人の着物姿に目と心の保養が為されたことに忘れえる瞬間が。
・Alion’97 Bodegas y Vinedo
・Chateau Haut Brion’70 Graves
スペインのロマネ・コンティと呼ばれる”ウニコ”のセカンド・ラベル的な存在のアリオン。マダムお二人は深夜からも当然ボトルにてのリクエストは、スペインでしたので。気がつけば’97も10年の時を経ていたのですね。ボルドーの’97のややネガティブなイメージが付きまとうだけに色々と考えてしまうものの、このアリオンも以前はグラスで使用していたもの。つくづく贅沢なことをしていたのだなーと、過去を振り返ってしまいます。どこかしらフランスの南西エリアのかなり上質なキュヴェといったクオリティに力が漲っており。
モンダダヴィなどを買収したあの企業の日本支社の社長さんでしたが、素晴らしいワインをお選びになられテイスティングとボトル半分ぐらいまでは何の問題も無かったようでしたが、突如私にはあまり理解が出来ない関係になってしまいました。素晴らしく熟成して正しくトリュフのブケをふんだんに閉じ込めており繊細な甘みは何とも・・・・・・・。思うところにご自身でもおっしゃられていた”買収”と言う言葉に顕著に反応されていたような。どちらにしても「ただのバー・テンダーなのだから」と何度も言われてしまったのですが良く解からずじまいでした。
とは言え少しデキャンタの中に残された極上のオー・ブリオンは、お隣のマダムの餌食に。ただ、アリオンの方がお好みとはっきりおっしゃられるあたりが流石ソムリエの妻といったところでしょう。
ムートン’77は、如何でした?

               Sommelier R.Imamura