Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Mesnil Tradition’90

本日のお昼間は、愛犬はなちゃんのお散歩に。その後は次男の治療の説得が、やや手を焼きそうですが夫婦間でのお話と長男の他愛もない案件が。
念願の端末ゲーム機の購入の矢先に手に入れたソフトだったのですが、15歳以上の推奨ゲームでした。それを知った妻から、そのソフトの使用を却下され 帰宅後の涙に。話を僕に振られたので仕方なかったのですが、家庭のルールとしても”そら、あかんやろ!”の対応で。勿論、可哀そうにも思いましたが 他のお友達はやってるとのことでしたが 他所は他所だからな。意外とお堅い我が家です。
で昨夜のスペインからの再訪のゲストにお誕生日の素晴らしきシャンパーニュ
・Alion’96 Bodegas y Vinedos Ribera del Duero 
・Roda II Reserva’99 Rioja
・Barolo Ciabot Mentin Ginestra’94 Domenico Clerico
・Alain Robert Mesnil Tradition’90

前半から久々の動きに後半に掛けてまで、有り難い限りでした。
芸妓さんの艶やかな時間帯ではありましたが、やはり酒量が抑えられるのはお連れのムッシュの年齢かな?30歳にしてデヴィ夫人似と言うメイクでもありましたが、その飲みっぷりは中々でもあり。
団体さんのお越しに、久々のお顔も。以前もスペインからのお越しで、スペインの銘醸ワインを飲み干された思い出が蘇る感で。数年ぶりではありましたが、勿論ビジネスを兼ねた来日でも。どうやら、もめているバルセロナの方のようで 興味深くお話も。
ウニコの生産者が仕込む手の届くラインのアリオンですが、’96となると非常に洗練されたスタイルに。手持ちの少ないスペインワインですが こんな時に役立つ上質な1本。
2本目のリコメンドは、リオハのモダンなローダを。かなり薄い色調に、先のアリオンとの差異を感じるものの ブルゴーニュ・タッチの柔らかくも余韻の出汁の旨味を感じさせるスタイルに正にモダンなリオハの流れかと。
3本目は色々な選択肢から結局ピエモンテの銘醸へと。やはりバローロは、ワールド・ワイドの人気を感じさせる瞬間でも。このクレリコの’94も綺麗にスミレ香る上質な1本で。これで彼のバローロの手持ちも最終でした。
北海道の経営者さんから九州の役員さんに変わられたもののお元気そうで何よりでした。懐かしい思い出話も沢山ありますが、やはり何よりもラトゥールの’56とスクリーミング・イーグルかな?しばしはグラスでお楽しみください。プリウレ・リシーヌ’04でしたら、十分な密度のボルドーかと。
今宵のクライマックスは、’91産まれのマダムのお誕生日でしたが ’91のシャンパーニュは手持ちが無かった・・・・。あっても確かポメリーとテタンジェくらいしか経験もないような?
で1年ずらしていただけて、非常に幸いでした。もう、手に入らない希少な希少なRMと言われるもので唯一と言ってよいほどの納得の味わいを誇るアラン・ロベールの最高峰のメニル・トラディションの’90を。ムッシュは2度目のご経験の筈ですが、僕自身ももうこの銘柄の手持ちは’85の1本だけになりましたので・・・・・。
優しく洗練された泡の立ち上がりですが、奥に秘める果実の生命力に 永遠の凝縮感を感じさせられます。大人のサイダーとも言うべきか?
今月のノルマを果たした!とお帰り際におっしゃられたムッシュには、もう1度くらいは?と言うのが本音ですが、毎月こんな形でお気にかけていただけることに心より感謝いたします!

                 Sommelier R.Imamura