Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’96’95’94

休日は子供たちの学芸会に。軽い仮眠の後の、立ちっぱなしのビデオ撮影ではありましたが 今回は6年生と1年生の出し物のタイミングが繋がっていたので 時間的には僅かな時間で。
うちのお坊ちゃん達は、どちらも恥ずかしがりで それ程重要な役回りではないですが 長男は最後の小学生の行事となり、次男は子犬役で ころんでいましたが まま 台詞も少ないながらも ちゃんと言えるようになったので。
その後は、今回は一人で祇園町界隈のポスティングにに。今年も残すところ1月になりましたが、毎月毎月 祇園町の他のお店様の動向も お見受けしながらの作業になります。お近くのワイン屋さんも改装かな?お荷物が全て出されておりましたが。色々と考えさせられますものの・・・・・。
ちなみに昨日も吉本芸人さんに遭遇で。今回は長身の 滑舌が悪い方に。個人的には好きな方で一度お見かけしたかったのは事実です。
で先週末の11月の〆ワインは
・Alion’96 Bodegas y Vinedo
・Chateau Desmirail’95 Margaux
・Crozes Hermitage’94 Paul Jaboulet Aine

前半の ひょっこりのマダムは、祝杯のシャンパーニュを。でしたが、まま1杯を。どうやら 骨董のご趣味のようで ガレの香水瓶を今回はお買い求めになられたようで これまた1800年代後半のもののようで ワイン同様ガラス製品も大切に保管されているものの価値はまたそれぞれで。
後半にかけて 記憶が1年前に遡れる程の 御顔立ちで。どうやら消防士さんだったようで 早くも忘年会の三次会にて。京田辺の少し距離があられる分署のようで、中々お世話にもですが 流石の男前のご職業かと。
テンプラリーニョに シラーと ボルドー。このリクエストに少し考えさせていただきましたが、やはり手持ちの銘柄からして テンプラリーニョが最も考えさせられる。まあ、もっとカジュアルにスペインワインを見つめれば 安易な銘柄ももっと市場には溢れているだろうけど。
ですが、やはり比較しながら呑み込むことは やっぱり意味があり 興味深い。こんなリクエストは本来はある種とてもで。
微妙にヴィンテージは、1年づつずれるもののどれも熟成感が見え始めたもので 典型的なボルドーの格付けシャトーが、唯一の若さかな?ですが、これはまた がっしりとした酒質が求められる品種かもしれないので 当たり前の安心感を。
スペインの至宝のウニコを仕込む造り手の罰銘柄でもあるアリオンは、この3種の中ではもっとも出だしをくじかれた銘柄かな。モダンなテンプラリーニョでしたら がっちりと豊満でアロマティックなスタイルを目指されたリクエストでしょうが、このアリオンは最初は緩い厚みの薄いもので。ただ、香りは既にアニスの香りが出始めており 時間と共に期待を裏切らない味わいに。以前のテイスティングとは印象は異なりますが 後半に膨らむ流石のクラシックな造り手かな。
今回の個人的な好みは季節柄もかな?シラーで。クローズの付く やや弱いエリアながらも 綺麗な熟成と妖艶な獣の香りは 非常に洗練された もうひとつのフランスの銘醸地を如実に
12月の特集からのジャブレのお利口な’94ではありましたが、今月は偶にはローヌの逸品も 是非お楽しみいただければ幸いです。

                Sommelier R.Imamura