Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

給料日前

比較的私共の数字を動かされる方は、読み難い方々が多いものの昨夜の給料日前の週始めはドンヨリと。
ご常連さんのご来店に気持ちを取り戻しながらも、ワイン談義に華が咲く夜半の時間帯がございました。
まだまだ、有るとは言いながらも高級ワインの市場は淘汰される感覚が。ナット上の業者さんも資金力がものを言う感じで、プラスαの売れ残りのワインに目ざといワイン・ラヴァーが食いつく現状かと。
昨夜のムッシュも真っ当なワイン・ラヴァー。幾つかお持ちのストックすら興味深いものもお持ちで、冗談で「お売りください」と言ってみるのも若干本音が混じりながらも。特にこの方、古酒好きの方ですのでお互いの好みも理解の範囲で。
現実的にグラスのチョイスをされる流れは、落ち着きすら感じさせ
ボランジェ、カリフォルニアの白、ブルゴーニュの赤、貴腐ワイン。少しでも熟成したものを!と言うのは本音でしょうが、グラスの段階では正直ワインによっては90年代の後半だろうが数年前のものだろうが、酒質が問われるかと。ブルゴーニュの赤の2本はその好例で
・Santenay Gravieres’04 La Pousse d’Or
・Nuits Saint Georges’99 Faiveley
5年の違いとニュイとボーヌ、そしてプルミエと村名。造り手の違いとヴィンテージ・キャラクターとそのボトル達の流通など理由は様々なれど最終的にはソムリエのテイスティングが答えを導きます。
現に価格は、サントネイは特別価格で西村さんにいただきましたがニュイ・サン・ジョルジュは歴然と。’99は偉大なヴィンテージ故物によっては威厳が誇示される状態のものも出くわしはじめ。バイオ・リズムの流れで閉じて行きつつあるワインもあるでしょう。
歴然と香実味の層が幾重にも余韻に含まれ、まるでラズベリー風味の柔らかいミルフィーユのように・・・・・・・・。褒めすぎだろうか?

              Sommelier R.Imamura