Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

難しいな

昨夜の状況とは、対照的な何処かしらパッとしない土曜日でした。前半はゆっくりでしたが、いつもならご常連さん方からのお電話が少なからず。期待は幾分しておりましたが、鳴かない今宵ではございました。良いときもあれば、思うように行かない今宵もあるもので・・・・・・・。
・Cote de Nuits Villages’99 Chopin Groffier
ブルゴーニュ、特にニュイのエリアのページをリストで眺めるのはワイン・ラヴァーにはおそらくため息のページでしょう。もしプライスの数字を載せる必要が無ければ最北のフィクサン、マルサネと並びシャンベルタン、モレ・サンドニのグラン・クリュ。ミュジニーに続いてクロ・ヴジョ。そしてヴォーヌ・ロマネの宝石を眺めながらニュイ・サンジョルジュにて2ページ、約90アイテムのバーガンディの至宝に心躍ることでしょう。今夜もフランスからのゲストは、グラスのご所望にもボトルのリストを長くまじまじと見つめられ。
そんな中で幾つかの万円台に届いていないお利口なものも。ジェネリックの広域ワインのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュは、意外に限られたエリアからしか造られることが許されておらずある意味お買い得なものも存在するもので。リストのバランスなどは、残念ながらとうに崩れているとしか言いようが無いブルゴーニュですがフィロソフィーはございます。そんなエゴを崩す為にもこのワインは実力を発揮するもので。
果実味に繊細なエレガンスをやや欠きますが、薄すぎない中々の濃い色合いにアメリカン・チェリーのアロマは贅沢な印象で。若さもあり、酸の力とタンニンが同時に攻めてくるブルゴーニュにしては筋肉質で。
特に素敵な女性に、ブルゴーニュと名指しで言われたムッシュはリストを抱え込みながらセレクトされました。畑や造り手の指名が無かったのが良心かと・・・・・・・・・・・。

               Sommelier R.Imamura