Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ブルゴーニュとボルドー

昨日は取材からスタートの一日でしたので、少し長い一日に感じられ。また、私事の時計の破損を心配していただける時計好きのムッシュにも嬉しさを。ワインは確かにお預かりいたしました。
さて、昨夜も驚くほど閑散としてしまいましたが新たなブルゴーニュ・ラヴァーとボルドー・ラヴァーが
・Vosne Romanee’93 Joseph Drouhin
・Cote de Nuits Villages’99 Chopin Groffier
・Chateau Calon Segur’96 St Estephe
今宵はどちらもお初のご来店でしたが、どちら様も思いが強いと言うか。ブルゴーニュではやはりヴォーヌ・ロマネが飲みたい。ただ、ニュイのページのヴォーヌ・ロマネは数字が。出来ればこんな時は、ご相談ください少なからず・・・・・・。結局ほんの少しですが、ディスカウントにてドルーアンの’93を。ジェネリックでも14年の熟成はこれはこれで。ただ、残念ながらコルクとキャップ・シールには吹いた形跡が。テイスティングでは問題は感じられませんでしたので、その旨お伝えの上ゲストのテイスティングを。ご理解を示していただけそのままお楽しみに。やはりこのエリアは香りが違います。独特のふくよかなアロマはバーガンディの中でも特別な存在でしょう。その後の飲み足りなさに、追加されたショパン・グロフィエはやっと’99らしいまろやかさを持ち出し、以前の酸の厳しさを包み込む果実味が印象的で。
後半のボルドー・ラヴァーは’96に拘られ。ただ、実際’96はまだ個人的にはボルドーは早いような?その上グラン・ヴァン・クラスは若さがあるもののコストはとてもとても・・・・。その為、少しでも価値あるヴィンテージを探すのですがリスト外にセギュール’96がございましたので、何とか事無きを。予想通りゲスト自身も、やや落ち着かない印象を受けられながらもデキャンタージュ後の数分を待たれる忍耐が必要でした。偉大な’96は徐々に厚みを増し、その持てるポテンシャルを十分に発揮しておりました。ブルーベリー・ジャムのアロマをいっぱいに感じさせ芳醇な甘みと充実したタンニンのバランスは正しくセギュール伯が最愛に置いたクラレットでした。

          Sommelier R.Imamura