Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

不吉な

桜散る週末でしたが、前半と後半にメリハリのある営業になりました。
・Chateau d’Armailhac’95 Pauillac
・Francois Hemart Brut Reserve Henri Giraud
頂き物の青龍の写真が貼られたボトルを、恥ずかしながら落下させてしまい不吉な気が。ご常連さんのマダムにも連絡を促され失礼ながら青龍のお話し相手になっていただきましたが。
ダルマイヤックの’95は、まだまだ鎧を纏うような硬いタンニンを残しながらも華やかに拡がるカシスのアロマに前半の元気な時間帯にはコースのお料理に寄り添うかの如く。
お久しぶりの某ワイン雑誌の編集長さんは、0:00ごろのご来店に貸し切り状態で。1:00を回り満席になる様をご覧になられ安心いただけたのでは。今宵も彼らは私共の前に、シンガポールからのVIPのご接待で’91’93のDRCのアソートメントに舌鼓を打たれたようで。今夜のお供はこれからプラザ・アテネでの就労が決定されているソムリエールでした。デュカスのもとでの経験はそれはそれは。おそらく私より少し年齢は上だと思われますがトライされる素晴らしさを。
そんな彼らは、結局シャンパーニュで。流石にそうそうたるグラン・ヴァンの後には潤いが必要のようで。アンリ・ジローは、彼曰く前森首相のお嬢さんが兼ね合いで日本への販路を設けられたそうです。やはり事情通の彼からは引き出しが幾つか。クリュッグをややエレガントに仕上げたと、評されるこのアイのグラン・クリュは豊満でありながらもすれた熟成香は出てこない繊細なスタイル。実力派のソムリエールとて、まだ見ぬワインは数知れず。謙虚な姿勢ながらもまた楽しく夜半の時間を過ごされる術も持ち合わせる素敵な女性でした。本日もまた、頑固な職人さんの割烹にてワインのサーヴが控えておられるそうで。羨ましい反面、大変ではあるでしょう。御気張りやす。

               Sommelier R.Imamura