Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

言葉になりませんが、自分に出来ることは

毎日、テレビの報道からでしかないですが非常に考えさせられる映像が幾つも。京都は本当に何時もと変わらない姿のようにも見えますが、昨日の休日は自粛をしたつもりです。
何が出来るかは未だに解りませんが、出来る限りのガソリンも使わず電力も可能な限り控えて。関係はないかもしれませんが、何も考えないよりもましだろうから。
心よりご冥福を。

顧客の皆様にも失礼は承知ではありましたが、今夜は不謹慎かも?と一言は伝えてしまう先週末の土曜日でしたが。もちろん、以前から決まっていたお約束の御常連さんにも有難くもありましたが。ですが、ですが もし許されるならば僕に出来ることはもちろん営利の店舗ですが皆様の一時の心の拠り所に成る場所で有ればと。
・Chateau d’Armailhac’98 Pauillac
・Vosne Romanee’04 Domaine Leroy
・Chambolle Musigny’00 Alaine Hudelot Noellat
・Clos de Vougeot’93 Faiveley
義理の息子さんをお連れのムッシュ、どうやらご自身の会社を継いでもらいたい旨を訴えておられましたが僕から見ても随分畑が違うしな?まあ、それでもお気持ちは解るけど。
’98のダルマイヤックは、グラスだけでなくボトルでもあった言う間に欠品になりそうです。
大きなお買い物をされたのにその上その方々をご接待されるなんて、解りますがお人柄を。今回は珍しくブルゴーニュを。”香りが華やかなものを!”大切な顧客の大切な機会でしたので利はほとんど無くなりましたが、やはり香りのボトルはこの’04のドメーヌ・ルロワでしょう。正にパフュームで、変わらないブルゴーニュの逸品。
前回の失態を反省されたのか、今宵は謝罪に。まま、お気持ちも解りますし。チャーミングなシャンボールで、酔いすぎないくらいに。
〆はヴージョを。ですが、何か閉じこもる姿にイメージ通りでは無く。先のルロワと比較はしてはいけませんが仕方ないか。贅沢ながらもこれもワインの面白い所。それでも十分に美味しいのですが、欲を言えばキリがなく一期一会の世界に酔いしれる晩であったことには間違えありません。

        Sommelier R.Imamura