Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

気を使っていただいて・・・・・・・

ヴァレンタインデーでした。ありがたいことに顧客の皆様が非常にお気を使っていただき、男所帯の私共にもチョコレートのご相伴が。かなりの甘党の私としては嬉しいかぎりでアフタヌーン・カフェのお供に青龍に獲られながらも美味しくいただきました。この場をお借りして、お礼を。
さて、今宵ヴァレンタインデーは祇園街らしく当日夕方からのママさん方のお電話で火がつきましたが、やはりお料理のお時間で一般の方にしわ寄せが痛く。こちらも相変わらずの反省点ではございました。ワインは後半のシャンパーニュが非常に印象的で最愛のテイストに夢見心地で
・Jacques Beaufort Brut’90
・Veuve Clicquot Ponsardin Rare Rose Brut’85
2005年に訪問させていただけたジャック・ボーフォール。変わり者と当初から噂されていた彼でしたが、個人的には好みのスタイルのシャンパーニュを仕込む彼に対しては前向きな気持ちしか思い浮かびませんでした。熟成して蜂蜜の甘みとブリオッシュの香ばしいブーケはボランジェにも通じるスタイル。また、その中に何となくハーブやアロマ・オイルのような何ともいえない複雑なニュアンスが閉じ込められ心奪われる琥珀色のシャンパーニュ。1ケースいただいたこちらの’90もそろそろ無くなりそうです。二年まえの出来事も何かノスタルジーを感じさせ。(パソコンを叩きながらの、ピアソラのタンゴの曲がまた、そんな気持ちを助長しているような)
何かとシャンパーニュのパッケージ商品には目が無く。このクリコのロゼ’85もセラーで積み上げられるようなアルミのケースに1本づつ包まれており。幾分、ハウスのスタイルか綺麗すぎる全体像の味わいではございますがまとまりがありさくらんぼのリキュールからシェリーの味わいまで幅広く。深夜2:00から男性3名で楽しむにはもったいない感じも否めませんでしたが・・・・・・・・・・。

             Sommelier R.Imamura