ひつこいようですが寂しき祇園街といった感じです。今宵はしろワインの代名詞が
・Chablis Vaillons’96 Louis Jadot
辛口白ワインの代名詞的な存在のシャブリ。生産者さんの富裕度からも何はともあれ売り手市場なのでしょう。実際に以前はグラスのリストに置かれていたシャブリは、内容もさることながら予想以上の頻度であったことも記憶に深いです。
今夜のヴァイヨン、1級畑の’96はシャブリとて10年以上の熟成を経てなお素晴らしい果実味と酸味とのバランスの妙をお楽しみいただけたのでは。ご注文の際に「辛口の白、シャブリでええわ!安いほう」とのご常連さんの表現に、本音は”ああ、残念もっと若くてまだまだ手に入るシャブリをストックしておけば良かったのに”と思うものです。ネゴシアンのルイ・ジャドが仕込んでいるとはいえ、この辺りのヴィンテージは流石に面白みもあり複雑なニュアンスも感じ取れるものだけに・・・・・・・・。
比較的お話が出来る方でしたので、こんな内容のお話の実情も面白おかしくお伝えしたのですが、またひとつ前向きに捉えていただけたことに感謝いたします。
それから、本日のお昼なのですが久しぶりにお昼早くに眼が覚め妻と偶のランチを。伊勢丹さんの和食の料亭さんへ。贅沢なお食事でしたが、以前お世話になっていたため気にもなりまして。店内や従業員さんも皆さん様変わりしておりましたが私が働いていたころに比べると格段に素晴らしく感じられました。ただ、食事中にお隣の席にひょんなことから大女将さんと祇園の御茶屋さんの女将さんが座られ、食べた気がしない状況になってしまいましたが・・・・・・・・。帰り際に久しぶりのご挨拶をいたしましたが、変わらずエネルギッシュで人の心を捉えられるお人柄にまた、初心に戻らされました。
それにしても、グラス・シャンパーニュ2杯で何故だか凄く酔ってしまった感がございましたが。
Sommelier R.Imamura