Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

レイヤス

最近お越しいただける頻度が、上がりつつあるドクターは今宵はご接待にて。お連れの製薬のマダムは、ヴィンテージ’83。しっかりと飲み込まれながらも流れ着かれた私共でヴィンテージを、ローヌの偉大な1本がお勧め出来幸いです。
・Chateau de Fonsalette’83 Chateau Rayas
今月の心からお勧めのワインです。比較的お好みがはっきりと分かれてしまうローヌ・ワインではございますが熟成したグルナッシュは素晴らしく味わいはブルゴーニュ・タッチで。
とはいえ、やはり香りにはその葡萄品種のキャラクターが顕著に現れ飲み込む者を魅了いたします。インクの香りをどこかに感じさせながら、ハッとさせられるようにムスクや麝香のニュアンスが彼らのスタイル。どこかオリエンタルの感覚が研ぎ澄まされます・・・・・・・・・・・。
亡きジャック・レイノーは先日のアンリ・ジャイエではないですが、彼もまたワインに捧げられた神の一人のような気がします、偉大な造り手は農民ではありながらアーティストであり。
その後は、行き着くようにシガーを燻らせながらデザート・ワインへ。今宵は比較的珍しい赤のパッシートを。陰干しを意するイタリアの仕込み方で、正しく干し葡萄からなる
・Montefalco Sagrantino Passito’97 Paolo Bea
ウンブリア州の丘陵地帯から生まれるこの稀少なポートのような逸品はシガーに甘みを補う寄り沿うような柔らかさを感じさせます。貴腐とは違い赤ですので絶妙なタンニンがビターにも感じさせる甘美な夜更けを彩る1本でした。
さて、明日はバースデイの方とお近くのクラブさんがニ店舗オープンされるご予定です。週末の風邪が吹いて欲しい。

             Sommelier R.Imamura