Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ローヌの特殊なドメーヌ

DMのポスティングを今夜はするぞ!と心に誓ったそんな晩は、決まって遅がけの時間帯からのご常連さんが来られるもの。
今夜はそんなゲストのお任せで素晴らしきローヌの逸品を。
・Chateauneuf du Pape’96 Chateau Rayas
故人”ジャック・レイノー”の仕込んだヌフデュパープは、ブルゴーニュを彷彿とさせる果実味でとろけるよな甘みに心ここにあらず、と言うフィネスを誇ります。トップ・ノーズに熟したイチジクのニュアンスが放たれ、徐々に男性的なムスクや野獣臭が立ちこめエスプリが感じられ。
これは、ローヌのエリアでもシャプティエとギガルに続く慰ぶし銀で。機会があられたら’86がリストにございます。
久々の製薬関係のご接待は、ハーフ・ボトルの対象に。
・Chateau Giscours’88 Margaux
・Chateau Lafleur Petrus’96 Pomerol
・Chateau Carbonnieux’70 Graves
ボルドーはハーフ・ボトルも充実の範囲では。マルゴー村のグラン・ヴァンはヴィンテージの出来の良さを物語る円みのある濃密なプルーンをイメージさせ。
シルキーなメルローは、ヴィンテージ’96のボリューム感が印象的でしなやかさの中に個性をはっきりと主張し。
ハーフでもこんなヴィンテージもございます。グラーヴの上質なワインのなかではややこじんまりとしたスタイルながらも、時の移ろいを感じさせるトリュフィーなボルドー
ご接待が上手くいかれていれば幸いなのですが。
さて、今宵はこれからダイレクト・メールを祇園界隈のポストに配りにいきます。

               Sommelier R.Imamura