Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

飲み頃は?

今宵、8月も終わろうとしておりますがゆっくりと後半の余韻のような時間帯が流れる感じで。
今夜はワインの熟成感による飲み頃が、味わいに大きな要因を与えてくれる部分が大きくクローズ・アップされてしまいました。
・Bussiador Chardonnay’99 Aldo Conterno
・Sito Moresco’00 Gaja
・Chateau Pichon Laland’91 Pauillac
・Gevrey Chambertin’99 Louis Latour
・Chambolle Musigny Les Amoureuses’90 Lou Dumont
先の3本がボトルでの対応ワインで、後の2本がグラス・ワインです。白ワインのピエモンテのコンテルノは、まだ7年ほどの熟成ですが酸がすでに円く落ち着き、白胡麻のようなアロマがトップ・ノーズに。膨らみのある乳酸の味わいに複雑さが現れ。
問題はバルベーラとは言えガヤのワインは、ハードな強さを持つ筋肉質な1本です。ガチガチのワインがお好みの方にはお勧めなのですが、予想以上にしならない質感に先の白ワインの良さばかりが強調されてしまい・・・・。
伯爵婦人はいつでも、どんなときでも私の心を捉えて止まないです。熟成の段階に入った’91は珍しく見かけていなかったので興味深い1本でした。予想通りポイヤックの’91のキャラクターを素直に表現しており優雅でありビター・チョコレートをほろりと感じさせ。
ブルゴーニュの2本はグラス2杯の勝負には、この流れは贅沢すぎで。ゲストの口からも「ネゴシアン、侮れず」と言う台詞が私の耳にあたり、こんな時は非常に楽しいものです。まだ、若くは感じられるもののバランスの取れた味わいに名前だけのワインが造られ易いジュヴレのイメージを変えてくれるスタイルで。
アムルーズがしかも’90がグラスとは。ですが、既にこの段階で完成された味わいを持つあたりジュヴレのネゴシアン”仲田さん”の力が伺えます。
まあ、東京からのゲストはやや表現にオーヴァーな感じも否めませんが、ワインがお好きだと言うことは痛いほど伝わります。
最終的には日々テイスティングし続けることが大切かと・・・・・・・・。

              Sommelier R.Imamura