Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ローヌ

9月のスタートは、アメリカの難しい経済的なニュースにも感じられたような寂しさも。一時的に賑やかな状況を作り上げてくれる祇園街の芸妓さんがたは今月が温習会でまた華やいだ雰囲気を醸し出されることでしょう。
・Cote Rotie Brune et Blonde’85 E.Guigal
・Chateau Suduiraud’89 Sauternes
今宵はお一人で。そんな晩はご一緒させていただくのも恒ですが、これだけの素晴らしいワインを堪能させていただけるのであれば望むところでしょう。
おそらくが大体お選びになられるボルドーシャンパーニュ、ローヌ辺りかと。基本的にはお任せいただける状況がほとんどですが、やはり選択されてしまうのはこちらのムッシュにはローヌかと。ましてや今宵は少しお食事も兼ねておられましたので。
ただ、もう正直なりにローヌの世界観も何度か体験されており。悩ましくセラーの中でしばらく考えるのも頭を冷やせて良いのですが。そんな理由は実際にリストだけを眺めていても決まらない時に、ふとリストから漏れている銘柄が発見されることもあるもので。そんな流れで偉大なヴィンテージのコート・ロティを。このエリアで熟成しているものを見つけるにはおそらく限られた造り手になってしまうでしょう、そんな意味でも最大手の最良のギガルはもし単一畑のキュヴェならば恐ろしい価格に臆するものですが。ローヌ特有の幾分粗野ながらも野生的なブケに彼らのスタイルがはっきりと見て取れ。おそらくながらムッシュも同様に安心感を覚えられたのでは。
そしてまたお取り置きされているピニャン’89にギガルとは異なる艶かしいスタイルを期待されたのでは・・・・。
もう少しお時間に余裕があられたようですので、〆のソーテルヌを。シュデイロー’89でしたら十分なハーフ・ボトル。ただただ、ネガティブな表現は必要ないのですが先日お飲みいただいたイケム’81がありましたので。やはりここに世評と価格が大いに反映されているのでしょう。密度の違いは当たり前ながらもどうしようも無く。  

       Sommelier R.Imamura