Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

’80

やはり実際には、勢いは感じさせないここ数日。ですが、結果的にはワイン・ラヴァーの飽くなきワインへの思いと恋多き祇園街の喧騒に紛れるかのような。
・Aile d’Argent’96 Chateau Mouton Rothschild
・Opus One’80 Mondavi & Baron Philippe
昨夜も21:00ぐらいからですかね。月末のお仕事があらかた目処が付いた頃からのご常連さんのご来店に僕自身も楽しませていただきました。
ムッシュのお気持ちとは裏腹にマダムは、祇園街をリタイヤされてからというもの中々気持ちよくワインへと手を付けていただけず。今回も残されたお仕事が理由のようでしたが、ここだけの話少しづつムッシュへの援護射撃を試みてあげないと幾分悲しげな。
何か気乗りしない今宵ではあられたようですが、お生まれ年のオーパスをご準備させていただいておりましたので今回は何とか気持ち良くグラスを傾けていただきたく。言葉の彩と言うものは、時にはきっかけを作ってくれることも。
遅れて来られるまでのムートンの白は、確かに近年の出来に比べれば幾らか小さい存在感でしょうが黄金色に熟成した液体からは充実したアーモンドのアロマが拡がり穏やかな酸と綺麗な甘みに満たされ。こちらは12月のお勧めの1本です。
オーパスのオールドの抜栓は、今までも一度しか完璧な成功がございません。何なんでしょう?’79’80’81’83どれも真ん中から真っ二つに。技術をまだまだ磨かなければならないのでしょうが蔵出しの’85だけは完璧な状態を誇りましたが。数杯はお飲みいただけたようですが、やはりカロン・セギュールを好まれるマダムにはかなり進んだ熟成にお好みは色々でしょうが、個人的には実際に作られ始めてからのセカンド・ヴィンテージ、伯爵とロバートさんの熱い思いがスタートしたばかりのこの時期の交響曲第1番には込められており。一度だけ試させていただけた’79の思いでも交錯しながらの特別な1本で。
そうそう、出れば買い続ける宿命のロマネ・コンティ。今回は西村さんのすばやい交渉にまたもや大きな買い物をさせていただきました。ターゲットの定めるヴィンテージ’70で。

             Sommelier R.Imamura