Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’87

ワインの日の今宵はヴィンテージ’87が。寂しげなワインの日ではありましたが、ボルドーブルゴーニュのグラン・ヴァンが1本づつ。
・Chateau Ducru Beaucaillou’87
・Chambertin Clos de Beze’87 Faiveley
ヴィンテージ’87は、どちらのエリアにおいてもこじんまりした評価ですが、どうして中々現在飲み頃を迎えており私のリストでもお利口なアイテムかと・・・・・・・・・・。
2級に格付けされる「ありがたい小石」と言う名のシャトーはきらしていたヴィンテージ’93から無理を受け入れて頂けたもの。サンジュリアン村のバランスのとれた味わいが際立ち、’80年代の中ごろから後半にかけて最も柔らかく外交的な存在かと。熟成したカベルネらしく、トリュフのブーケが顕著で寒い今宵には、香りで落ち着けるボルドーでした。
特級畑のクロ・ド・ベーズは、いつどんな時もエレガントなフェブレイ。若さを残しつつも熟したイチジクのコンフィのブーケを放ち、次第に感じられ始めるモカ、カカオが鼻腔をくすぐりゾクゾクする予感が。ですが、ブルゴーニュの彼女は、顕著にムスクを求めておられましたが。当然のように、もう1本と思われていた彼女に反してお疲れのムッシュは、今宵はこちらでお開きに。たまには、美味しいところを少しだけでもよろしいのでは。
それから、今宵はビストロでも偉大なグラン・ヴァンがアイテムのみでもご紹介を
・Dom Perignon Oenoteque’90
・Chateau Lafleur’96
団体さんが、ご接待にて勢いよくプレステージシャンパーニュの代名詞を。そして、稀少なポムロールの若めのグレート・ヴィンテージ’96も興味深く濃厚な果実味が。
明日は、期待のご予約が・・・・・・・・・・・・。

          Sommelier R.Imamura