Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

苦い週末

ワインの日は、ケアし切れないゲストの流れに未熟さを・・・・・・。数字の大きさとは裏腹に、難しい状況を打破出来ない今宵の現実でした。表周りの対応がまずかったのは悔いが残る苦い晩になりました。そんな今宵はワインのサーヴィスに追われてしまうほど上質なグラン・ヴァンが
・Volnay Caillerets’96’93 La Pousse d’Or
・Chateau Corton Grancey’88 Louis Latour
・Chateau Roc de Cambes’88 Cotes de Bourg
・Chateau Tertre Roteboeuf’87 St Emilion
・Chateau Giscours’82 Margaux
グラス・ワインでも登場するプスドールは、贅沢な熟成感が楽しめ凝縮した果実のコンフィのニュアンスが。どちらもしなやかであり甘みが特徴的でしたが3年の違いは大きくヴィンテージのキャラクターが顕著で。望ましいヴィンテージのこの二つのヴィンテージは、やや’96のほうが濃度が濃くグッチリと’93は酸が綺麗に溶け込んでエレガンスを。
ブルゴーニュの’80年代後半は、ボルドー同様安定感が増し、ヴィンテージ’88のコルトンの帝王は当然のように古木の存在感が主張され。一段とドライ・フィグの甘いスタイルが魅惑的に。ボルドーのグラン・ヴァンの後に選ばれたブルゴーニュとしては正解でしょう。
フランソア・ミジャヴィルのワインを2本飲み込まれた奈良県からのご夫婦は、お隣に座られたマダムの香水の香りにクレームを。ロック・ド・カンブの時点ではまだお越しに為られていませんのでしたので、評価も高く。続くファースト・ラインとも言うべきテルトル・ロトブフがヴィンテージではやや劣るもののやはり環境に左右されてしまう感もございました。やんわりとクレームを頂きましたが難しい問題ではございます・・・・。
最終は2:00過ぎに、ボルドーの偉大なグラン・ヴァンの’82はやはり3級格付けでも素晴らしく、かつては随分叩かれたシャトーですがまとまりがあり、且つ力強さは抜群でこのヴィンテージのお生まれ年のお姉さんの若さとダブらせる部分も。
5:00もう一本ご所望が、ボーヌ・クロ・ド・ムーシュ’76ジョセフ・ドルーアン。こちらはママさんのバースデイ・ヴィンテージ。今宵は何時になるのやら。