３日の月曜日は予想通りゆっくりとしており縄手通りの人通りもまばらかと。
それでもワインバーではボルドーが
・Ｃｈａｔｅａｕ Ｐｅｔｉｔ Ｖｉｌｌａｇｅｓ’９３
・Ｃｈａｔｅａｕ Ｃａｎｔｅｍｅｒｌｅ’８７
秋色の夜にはメルロー種の芳醇な甘みがよくあうものでポムロールの三角形の畑から造りだ出されるプティヴィラージュは口あたりもなめらかでした。
そして今月の特集より１本が。今月はソムリエのお気に入りと題して私の独断で私
好みの赤ワインをリストの中より約４０種セレクトいたしました。
その中より本日は１８５５年のボルドーの格付けにおくれながらも組み込まれた
最も下位のシャトーのカントメルルが鳥がさえずる森という名の、このかわいらしい’８７ヴィンテージはヴィンテージチャートではいつも厳しい評価を受けているものの、決っしてそのような印象はなく、今まさに熟成のピークにある
エレガントで若干小じんまりとはしながらもボルドーワインのフィネスを感じられるものが多いです。
カシスとブラックベリーの香りの中にキノコ、マッシュルームのブーケが加わり
少し秋の落ち葉のつもった山道にまぎれこんだような感覚も覚える１本。
やわらかい甘みと丸く角のとれたタンニンとのバランスはグランヴァンの持つ
高貴さを放っておりお気に入りであることこの上ない今夜のボルドーでした。
Sommelier R.Imamura
