Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

やはりブルゴーニュ

雨の4日の月曜日もブルゴーニュは偉大でした。
・Corton.Clos des Corton‘93 Faiveley
・Vosne Romanee.Les Beaumonts‘72 G.Grivot
約10年の熟成などものともしないコルトンの中のコルトンは、フェブレイのいつものエレガントさよりも、南のエリア唯一力強い特級の力を持て余しておりました。まだやんちゃな酸とざらつくタンニンは、このワインの将来を感じさせます。某有名ワイン雑誌の編集長さんがお飲みになられたものの、他のゲストが開けられた‘76のコルトンと悩まれていたのが印象的でした。
そして‘76‘72とワインリストを削っていかれたのは、やはりブルゴーニュの彼女でした。本日はお連れの友人の方がバースデイヴィンテージだったようで、色々と言われてしまっているジャングリヴォのかってのワイン、ギイアッカのイメージも確かに否定は出来ませんが、ヴォーヌロマネの特別な一級畑は、予想通り衰えを知らず、苺ジャム、フランボワーズリキュールや、シナモンなどのスパイスが強く、複雑に入り交じり、滑らかだが依然として頑固なテクスチャーを持ち、まだまだ熟成が続く事を感じさせました。
‘76はこれまた予想通りヴィンテージの素性をうかがえ、たっぷりとした果実味を讃え、前述の編集長さんに強くおすすめするべきだったと見直す一面もございました。

 Sommelier R.Imamura