Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

3ラウンドの晩

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本日は、取り敢えず 昼食を。その後に 落ち着くと 筋トレを。昨夜は、意味ある日曜日の営業になり 疲労感はありましたが気分は良く。

1ラウンド目は、ご予約をいただいておりましたがホテルさんのコンシェルジュさんからでしたので意外な結果に。段取りは出来ておりましたが、お越しになられたのは愛らしいお嬢さんはおそらく5歳くらいかな?ワインラヴァーの中国からのゲストは他の顧客からのご紹介をいただけたようで ひょっとしたらあの方かな?でしたが、とは言え非常にタフなネゴシエーターでした。お子さんがご一緒だったのでお帰りは早い予想は出来ておりましたが 鴨のローストと 浅利のワイン蒸しに パスタを2種。その間にお選びになられたのはヴィンテージ’07のデュジャックを。若いヴィンテージながらも銘柄はロマネ・サン・ヴィヴァン、新たに手に入れた畑のこのグラン・クリュは 我が家の次男のヴィンテージで そんな思いも含めてこのドメーヌのラインナップを全て仕入れた過去を思い出します。比較的早い段階から楽しめるヴィンテージですが、彼自身は色々と香りを拾いながらのゆっくりと。僕は個人的には、流石の華やかな香りに 今年高校受験を控える彼のヴィンテージは現段階でも楽しめる 世評通りの愛らしい味わいかと。

ただ、これでは終わらないこの初めてのご利用の異国の駆れでしたが 店内の大型ウォークインセラーのガラス面を眺めながらリクエストされた同じヴィンテージのデュジャックのシャンベルタンを。これもまた含めて厳しい値交渉をされ お持ち帰りと やや疲れたので思惑とは随分リーズナブルにお渡ししましたが まま 仕入れたころの価格からは十分な利益も。ただただ、もう中々出会えないだろうな このグラン・クリュの2本は。

家康を見て休憩しよう!の思惑は、扉を開けられたムッシュのお陰で 2ラウンド目に。これまでは大晦日に毎年お越しいただけていた彼ですが、お連れの方のご都合が変わられ昨年は無かったことに残念な思いでしたが その理由を聞けて幸いでした。ブラインドでのこの フェルシーナのキャンティ・クラシコの’94は解らないよなあ。何時も通りのボルドーの想定は、甘い見立てで 言われると確かに余韻のタンニンの質感がトスカーナの姿が見えてきます。お互いサヴァイヴァーですが、1日でも長く美味しくワインを飲みましょう!そんな機会をお作りください。

そして3ラウンド目の お電話が。嘗ての同僚の和食の料理人さんでしたが今宵は、お初のお連れ様も。

先ずはサヴィニーの白を’06で。この’06も 気が付けば遂に最終のボトルでした。やや軽やかなシャルドネでしたが、ここにきて充実感もあり はあ贅沢なグラス・アイテムでもあったかと。鴨のローストと 黒トリュフのリゾットであっと言う間でしたが。

2本目は、珍しいニュージーランドのご所望が。ですが、思惑は異なったかな?ですが、’06に揃えてのプロヴィダンスを。特別な造り手のこのSO2を控えた 人気のワインはやや進み気味なボトルが多いものの この’06は素晴らしかった。フランの質感を目指したキュヴェですが、このボトルを飲み込むと本当にSO2が必要なのかは疑問すら覚えるほどの素晴らしく濃密ながらも優雅な味わいに角は取れて。

会話に華と思い出話は尽きずに3本目は、ローヌを。ソムリエの資格も持たれる料理人さんですが、’92のシラーとは中々解らないよなあ?やや意地悪ながらも 綺麗に熟れて洗練されたクローズの方のエルミタージュ。

〆はハーフボトルも、ホストはこの段階ではカウンターでつっぷされましたが お連れのムッシュと僕は紫煙を上げながら。ジェルマンのボーヌ・トゥーロン’02。ブルゴーニュも必要かな?でしたので、若さは否めませんが ハーフの柔らかさと新たな出逢いに楽しい時間を過ごさせていただきました。また、来週にお待ちしております!是非とも。

流石に疲れた晩でも。

Sommelier R.Imamura