Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’99’97’96’93

本日は出勤が、やや遅くなったものの 玄関に西村さんが。急かされるように扉を開けようとしたのですが、やってしまっていた・・・・・・。鍵を自宅に忘れて来てしまい・・・・・。以前もあったのですが、余り鍵に執着を持たないもので 不意に今日はジムに行くのに鍵を持って行ったので そのズボンに鍵は・・・・・。
焦る様相に西村さんは、取ってこようか?でしたが、その後ろに真の救世主が。什器関係のメンテナンスをお願いしている業者さんが、何食わぬ顔で。実はこの方にだけは店の鍵をお預けしており。セラーの急なトラブルなどにもプロの対応をしていただける とても助かる方で。汗だくで焦っていた僕は取りあえずは今宵の営業に支障をきたすことなく。お恥ずかしい・・・・・。
で昨夜の若いヴィンテージながら
・Cabernet Sauvignon’93 Oarford Vineyard Napa Valley
・Echezeaux’97 Rene Engel
・Chambertin Cuvee Heritieres Latour’99 Louis Latour
・Guy Michel Brut’96

中盤までお待ちする展開でしたが、ご予約のムッシュは結局お人数もお時間もバラバラでしたが 結果オーライでしたので。
今宵は何時もは奥様とご一緒のムッシュは、珍しく友人の男性と。また、ナパへとご旅行の予定が有られるようでしたのでお話の流れからこのオークフォードのカベルネ・ソーヴィニヨンに。正直、売りにくかった銘柄であるのは個人的には。ただ、こんな機会があるから この手持ちが生きるかと。やや、コストもお安くはなかったのですが ここまで待ってあげて正解だった素晴らしい味わいに。香りに薔薇の芳香が上がるのはブーケの膨らみが綺麗に変化している証拠で。やはり下世話な表現かもしれないけれども価格はその品質に比例するのが高級ワインの証かと。
当初は7名くらいとのお話で、お待ちしていたのですが お時間が遅くなられていたので状況が変わったのであろう?そんな想定は正解で。結局、何時ものお三方で やはりのワインを。
ルイ・ラトゥールのヴォルネイ’89が見つからずお勧めした ルネ・アンジェルのエシェゾー’97、選択肢は3種お持ちしていたのですが やはり価格を揃えさせていただいてグラン・クリュが含まれるとそこに手が伸びるのは致し方ない。
2本目は’99のシャンベルタンだったのですが、やはり今回もジャンケンに負けてしまい まけさせていただくことに・・・・・。勝負強さとは、彼のお人柄からも見えてはいるのですが。
結果、この2種で 比較すると断然のルイ・ラトゥールのシャンベルタンの方が飲み頃の柔らかさを。’99の出来の良いヴィンテージもありますが、ある種の世間が言うルイ・ラトゥールの薄い味わいがこの時点では美味なバランスを見せていたのでは?で、考えるとこのシャンベルタンは 長い熟成に耐えうるのか やや心配にもなるくらい 繊細なエキス分を感じさせていた。
〆のシャンパーニュは、同姓の方が。久々でしたが、やはり相変わらずの 煮え切らないお人柄ですが お人はよろしいようで。
青林檎のニュアンスは健在で、そこに僅かな蜜の味わいが。
今宵は意外にも’90年代のものばかりで まま それでも15年から20くらいは熟成を経ているのですが・・・・・。

                   Sommelier R.Imamura