Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

正真正銘の・・・・

どうも今週はエンジンが掛からず。ゆっくりの私によそ様は如何なのか気掛かりではありますが、今宵は正真正銘のシャンベルタン・キュヴェ・エリティエ・ラトゥールを。
・Chambertin Cuvee Heritieres Latour’90 Louis Latour
連夜のムッシュは今宵は、晩御飯に。お電話をいただいた段階から個人的にはもうこの1本しか頭の中にはございませんでした。本当のグラン・クリュを。ましてや同じ造り手で、何時ぞやの’05にも勝るとも劣らない偉大なヴィンテージ’90ですから。
残念ながら価格は、流石に今回の私共のほうが幾分お高く設定させていただいておりましたがこちらも西村さんからいただいた最後の1本で。リストの構成も考えるとブルゴーニュの心臓部のヴォーヌ・ロマネと同じくらい人気があるアペラシオンのシャンベルタンは中々気難しさが感じられる造り手も多く。御三家のようなドメーヌはおられますが、個人的には大きな造り手の彼等も評価に値するかと。’90らしく豊満で幾分果実味優先ながらも決して酸が欠如するようなスタイルでは無く、大ぶりなピノノワールの味わいを表現しており。ムッシュのご気分を害されない程度に留めたつもりでしたが如何だったでしょうか?
深夜のマダムとはアルザスの白を。
・Gewurztraminer Selection Premier’73 Hugel
ライチのような。決まり文句の如くアロマが出てくるスパイシーでありながらも甘みが魅了する不思議な1本。熟成の可能性を証明する決して特別なキュヴェでもセレクション・グラン・ノーブルなどでもないこのランクのワインですが確かにパーカーが言うとおりもっと評価を与えられてもいいエリアでは、もちろん造り手も含めて。甘い誘惑も含めて。

            Sommelier R.Imamura