Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

王のキュヴェと言うだけのことは

本日のお昼間は、花粉症がつらかった。なんたって自宅の二階の窓が開けられているのだもの・・・。まあ、天気も良いし空気の入れ替えもしたい気持ちも解るのですが・・・・。
また、本日は気も早く店舗のカウンターバックの画材を入れ替えました。毎年4月の加山又造さんの妖艶な枝垂桜の趣に窓のない僕のカウンターをご理解いただければ。
で昨夜の穏やかながらも息つく暇のない晩は
・Cote de Beaune Villages’83 Chapelle & Fils
・Moulin−A−Vent La Roche’99 Chateau des Jacques Louis Jado
・Duval Leroy Cuvee des Roys’90 
・Vosne Romanee’97 B.Martin Noblet

東京からのご夫婦は、お約束のお時間にはやや遅れられましたが今宵も結局2本のボトルと白のグラスもしっかりと。ブルゴーニュシャルドネでもやや淡い仕上がりのサントネイ’02のルイ・ラトゥールと’10ながらも果実の爆弾のカリフォルニアのブリューワー・クリフトンのシャルドネではインパクトの違いに苦々しくも。確かに個人的にも特にカリフォルニアの白の豊満なスタイルにはくらくらしてしまう時もしばしば。カベルネのアルコール感には押されてしまうが、シャルドネは流石かな。
流れで簡単な芽キャベツアンデスポテトの生ハム添えやエスカルゴなどを食されながらのブルゴーニュは’83のヴィラージュ物を。このシャペルのぎりぎりの淡く繊細なピノ・ノワールの味わいが僕は好みだ。
2本目は若いものをとのことでしたので、変化球のガメイを。やや、若く青さもブラインドで呑み込むと感じられるところがその素性を表現しており。しかしながらの興味深い味わいに週5日の外食族のご夫婦でも中々出会われてはいない銘柄かと。
マレーシアへのご出張に心配もございますが、この方には運が有られる方なので大丈夫でしょう。何時もながらのシャンパーニュは、久々のキュヴェ・ロ・ロア’90。王のキュヴェと言うだけのことはありますね。数年前に呑み込んだこのボトルからも一段と綺麗に熟成の円熟味を得ており。全体の酒質はまだまだ元気ではあるものの林檎の蜜の味わいは甘くゴージャスに。
深夜の男性陣は、お近くのクラブさんから流れて来られてですが華は無くで。
男酒のブルゴーニュもまたよろしいかと。現実的であり、また解りやすい味わいのマルタン・ノブレのヴォーヌ・ロマネはお仕事の話題にも寄り添ってくれる懐の広い赤ワインかと。

                Sommelier R.Imamura