Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ご開業おめでとうございます!

休日は愛犬はなちゃんの初めての美容院に。確かにボサボサに伸びてきていた全身の毛に、若干の小奇麗さとは無縁の様子でしたが僕はそのスタイルも嫌いじゃなかったのですが・・・・・。
完全に綺麗に短く整えられた短毛スタイルは、彼女のもうひとつの姿が見つけられたようでしたが 個人的には菅原文他さん?一瞬そんな印象も得ましたが、今日は見慣れて 子犬感が。まま、大分暖かくなってきたので全身に毛があると暑いでしょうから 短くていいか!
で先週末のご予約のワインは
・Pommard Clos Blanc’88 Albert Grivault
・Chateau Haut Brion’01 Graves
・Opus One’01 Mondavi & Baron Philippe Rothschild

三連休と言うこともあり、良いか悪いかはっきりとするのが僕のカウンターのような気がいたしますが 兎に角こちらのご夫婦がおられなかったら もう完全に閑散とした土曜の三連休の中日だった・・・。
こちらのご夫婦も中々長いお付き合いになりました。ご結婚前からのご利用ですので、何よりも成就されたことが僕も嬉しく思いましたが 今回はもうひとつの念願のご開業がなされたことがまた何よりもです。考え方は様々でしょうが、そうですね勤務医さんの時代もあれくらいの収入が有られるのであれば
もし僕であれば選択にも迷うかもしれませんが きっと軌道にのられましたら それ以上にと 僕も打算的に期待させていただきます!
3本のご予定でしたので、どのようにセレクトしようかと?ご相談でしたが、お好みのスタイルもほぼ掴んでおりましので2本は既に決めておりました。ブルゴーニュだけが、折角なのでヴィンテージを全て合わせてルジェのヴォーヌ・ロマネもよろしいかと思っておりましたが やはり多少なりとも熟成感が必要だったようで。
白ワインの名手の印象が強い、アルヴェール・グリヴォですがこの白い畑と言う名の赤ワインも中々のものです。’88の末広がりと言うことも決定の条件を左右しましたかね?抜栓から数分で馴染んでくる、これもまたヴィンテージ・ワインの面白いところかと。
’01と言う若いヴィンテージの2本ですが、何時もならばカリフォルニア・カルトのハーランを何本も呑み込んでいただけたご夫婦だけに今の状況に相応しい銘柄を考えた際にこの曰くある2本が思い浮かび。
お預かりしていたボトルをこれで’03のオーブリオンを残すのみで全て使いきることになりました。ハーランとは、幾分スタイルは分かれる気もいたしますがたっぷりとしたカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンの味わいとしては遠からずも。ましてや、オーパスの’01の作柄からすると 個人的にも間違えの無い優良な味わいに以前も感心いたしましたので。
同じカベルネ・ソーヴィニヨンボルドーのトップ5のひとつのオーブリオンもまた並べて呑み込むと何よりも贅沢な行為ですが、この近年のスタイルは以前ほどの差異を感じさせなくはなったものの やはり好みは分かれるかと。
個人的には、やはり たっぷりすぎない味わいのフランス・ワインの方が好みではありますがハーラン・ラヴァーの奥様にはどのように感じられたでしょうかね?
何はともあれ 開業直後のご利用に感謝いたします。そして、是非とも軌道に乗せていただいて 変わらぬお付き合いのほどを。

また、’03のオーブリオンは 個人的に何時か故竹川雄悟さんをご存じの方と もう少し寝かせてから 思い出話をしながら呑み込めたらな と。勿論、紫煙をあげながらとなりますと かなり限られた顧客のお顔が浮かんでしまうのですが・・・・・・。

                          Sommelier R.Imamura