Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヴィンテージ’99’98’85’80

本日のお昼間も久々のワインの入荷が。昨日と合わせて2ケースの入荷ですが、相変わらずのオールド・ヴィンテージのラインナップで。
シャンパーニュからはマムのコルドン・ルージュの’37が。ハーフではシャルル・エドシックの’43にヴーヴ・クリコの’47も。どのヴィンテージも偉大な響きの希少なもので。
白ワインではルイ・ジャドのムルソーの’82が。こちらは6本の手持ちになります。
赤は全てこちらもブルゴーニュ、’90ではアミオ・セルヴェルのシャンボールに’83のパランのコート・ド・ボーヌ、’71ではヴァロワイユのジュヴレのクロ・ド・ヴァロワイユが。全てが複数本で相変わらずこの手のボトルが市場に残っているのにな・・・・・。キリがないけど。
で昨夜のこれまた有り難く
・Chateau Rauzan Segla’98 Margaux
・Hermitage Chevalier de Steranberg’85 Paul Jaboulet Aine
・Pavillon Blanc du Chateau Margaux’80
・Valpolicella Superiore’99 Dal Forno Romano

開店直後から久々のドクターでしたが、昨夜は時間つぶしかな?まま、来週のお誕生日のご利用を心より。昨年もご夫婦でご利用いただけ、このような形は本当に有り難く。
昨年の大晦日にもご来店いただけ、これで4度目かな。大抵が大晦日でのご利用でしたので、驚きましたが遠いスイスからのご利用ですのでこちらも本当に嬉しきことです。
今宵は1本でしたが、ボルドーから。’98のローザン・セグラ、やはりこの時代の彼らの仕込んだボトルは素晴らしい。しっかりと濃縮された果実味とパワフルながらも熟れたタンニンはマルゴーらしさよりもポイヤック・スタイルのような。何れにしてもその格付けに相応しい。
深夜のお漬物屋さんは、結局お姉さん方の合流も合わせて3本の極上を。
お商売上、香りの要素を色々とご質問いただきます。お漬物とも発酵食品との共通点でご興味も。まま、祇園好きなのが最大の理由かとも思われますが・・・・。
先日はドーヴィサのシャブリのひねた味わいにお好みが。ですので、今回はローヌのステランベルグ’85。これは若い間はひねまくっているのですが、流石に’85ともなると全体の味わいが纏まり特徴的なナッツやアニスの香りが前回で果実の甘味が余韻にス〜と。使い勝手の素晴らしい1本かな。
お次も白でマルゴーの白の熟成を。先日の赤同様、やはり上手に仕込んでるよな彼らは。やや、難しかったであろうこのヴィンテージですがコルクも落下寸前で手を焼きましたがこちらは洗練されたバランスとでも言いましょうか。
〆はお好きなアマローネを。ですが今回はその格下のヴァルポリチェッラ。ですが、この造り手のヴァルポリチェッラはもう並みの造り手のアマローネは蹴散らす程の濃厚にしてたっぷりとした味わいの干し葡萄。余韻に正にドライフルーツの味わいが拡がるのですがこのエリアの御三家の名に恥じない流石の陰干しワインかと。

            Sommelier R.Imamura