Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

深夜の

花粉症のお薬の影響でしょうか?それとも昨夜の疲れが?いつも以上に前半のこの18:00ごろは気持ちの乗らない感じでパソコンに向かっております。そんな昨夜は長い晩に。
・Chateau La Louvieres’98 Graves
・Pavillon Rouge du Chateau Margaux’88 Margaux
・Domaine du Chateau de Vosne Romanee’64 L.J.Bruck
ダラダラと長い晩を過ごしておりましたが、深夜2:00過ぎにいつものムッシュのお電話にお楽しみは。
白は何も考えなくて良いものを、とのことでしたので。そうは言いながらもボルドーのラ・ルヴィーエールは10年の時を経てエレガントなバランスを。まあ、確かにさらりと優しい味わいにある意味ご指定通りのものでもあるかと。
私ども以前にマルゴーとラフィットをお飲みのようでしたので、今回もセカンドを含ませていただき。パヴィヨン・ルージュでも’88ならば期待以上の洗練を見せつけてくれるかと。強いタンニンの印象のあるヴィンテージだけにまだまだ、この段階でも力は衰えず。マルゴーの響きとは裏腹にやはりこのシャトーはボルドーでも最も強固な酒質を誇るかと。お帰り間際がピークのグラスの中身だったかもしれません。
シャトー・ド・ヴォーヌ ロマネ、初めて扱う機会が持たされました。リジェ・ベレールの所有だったようなぐらいしか記憶にないものでしたが、’64ぐらいでしたら時間のもたらすエッセンスが加えられ予想以上に。香りは少し進んで行く物腰でしたが、味わいはこのころの彼らにしてはとてもとても。そぎ落とされたタンニンは、もうクランベリー・ジュースのように甘美でここからはもうステージの違いを見せつける優美な液体で。
大切に残されたこの稀少なボトルに、幾分平坦なヴィンテージとネガティブなネゴシアンの合作も心奪う素晴らしい段階まで昇華させてくれるワインの不思議な一面を。
そして今宵はムートンのプルーンのオード・ヴィーで〆に・・・・・・。

            Sommelier R.Imamura