Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

Le Pin’92

本日のお昼間は、長男と二人で昼食を。昨日もそうだったのですが、次男の幼稚園の園外保育の為 ふたりっきりで。10歳になっておりますので、コンロの扱いもさせていますが簡単なお料理も。まま、僕も鍵っ子だったので男の子でも簡単な家事手伝いぐらいは出来たほうが良いかと。
で昨夜の極上のハーフボトルは
・Le Pin’92 Pomerol
・Gevrey Chambertin’79 Camus Pere & Fils

こちらの歯科医のムッシュは、しばしば素晴らしいワインをお楽しみいただくのですが今回は今まででも最上の1本と言いますか二分の一本を。
どうやら先のお寿司屋さんで素晴らしいワインをご馳走になられたそうで、その返杯だったようですが、所要時間が僅かなゲストに対してハーフボトルを。その表現がボルドースタイルの要素が強かったため、ハーフの極上を数本お並べして。その内容もサシカイア’95にムートン’85、オーブリオン’86、ラトゥール’85にこれは予算が大分オーバーかな?のル・パン’92も。
他の銘柄でも中々のご予算でしたが、お連れのマダムの一言にドクターは背中を押されたような形で。正直、こんな機会がない限りこの年産7000本ほどの希少なポムロールは飲まれる機会は中々。個人的にもこの銘柄よりも高額なロマネ・コンティや比較対象にもされるペトリュースなどに比べても歴然と抜栓本数が少なくなります。ある意味、中途半端な存在なのかもしれませんが その粗製はもちろん素晴らしいもので。
作柄的にも難しかったこの’92ですが、正に飲みごろの瞬間を迎えておりまして。もちろんハーフ用のデキャンタに移し替えてのサーヴィスですが、滑らかにして妖艶な香りと味わいはワイン界の本当のシンデレラは伊達ではなく。メルローの王様は、聖ペテロと肉薄します。
そして、飲み足りない僕の分も合わせて’79のカミュのジュヴレを。先のマダムの非常に艶っぽい話題で終始しましたがこのカミュの’79もその話題に負けないくらい優美な艶かしい味わいです。

         Sommelier R.Imamura