Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

ヘビー・ローテーション

世間のお給料日の兼ね合いはあまり私どもには関係は強くはないと思いますが、流石に昨夜も落ち着き払う晩で。
貸切に近い状態では4名様でも。まあ、ご常連さんではありましたが今宵もここのところ頻繁に登場する銘柄が2本。
・Bourgogne Pinot Noir’78 Nicolas Potel
・Coudoulet de Boucastel’96 Chateau de Beaucastel
もう1ケースの追加を考えてしまうほどです。中々評判のほうも上々で、出来れば顧客の皆様にも一度はお試しいただきたい銘柄になるニコラ・ポテル。今回は2ケースの購入でしたので躊躇無く、お勧めし続けておりますが最初の購入時はたったの2本でしたのでテイスティングの1本目の後は虎の子でしたが、やはりあっさりと。そんな兼ね合いからも本当に美味しいものはしっかりと抱え込めれば嬉しいものですが。
基本的にボルドーを好まれる方がたもブルゴーニュのオールドは中々機会が乏しいようで。はっきりと危険な世界に入り込まれる方とやはり渋さを必要とされる方に二分はされるのですがスケールは明らかに違うもののロマネ・コンティの世界感は個人的にはカレラ・ジェンセンよりも現時点ではこちらの方が・・・・・。
ローヌのボーカステルも今月は頻繁に。シャトーヌフ・デュ・パプですら評価の高いドメーヌは既に高騰を。確かにブルゴーニュに次ぐ官能的な味わいと香りを紡ぎ出すシラーとグルナッシュの世界ははまられると何処か抜け出せない感覚を。こちらは残すところ後3本、まだまだ熟成は続けていくでしょうが現時点がピークのような気もします。後は儚さを愛でられる方にお任せして個人的にはこのワインは今正に。
蛇足ですがワイン映画をもうひとつ”プロヴァンスの贈り物”と言うラッセル・クロウの主演作。綺麗に描かれる避暑地の葡萄畑は、憧れを抱く風景が満載で目の保養が色々と。冒頭にタンピエのバンドール’69などが開けられ通を唸らせるシーンも。原作者のピーター・メイエさんのワインもリストにございます一度如何でしょうか?プロヴァンスの赤で意外に柔らかく洗練された要素も感じられる1本です。

               Sommelier R.Imamura