Budounokura’s blog ソムリエの つぶやき

京都 祇園のオールド ヴィンテージ ワインバー 店主のソムリエの 日々の つぶやき です!

待ち人来る

本日のお昼間も猛暑で寝れなかった。自宅の寝室でエアコンをつけようとしましたが、もういいや!と起きてしまい睡眠時間は本当に僅かなものになりますが。玄関では我が家の愛玩動物のハムスターが伸びているだろうと思いましたのでダニングのエアコンは付けてあげると元気にネグラから出てきましたが。
僕は店舗のセラーが気になりシトロエンで合わせて持ち込みたいシャンパーニュを数本移動させましたが車のクーラーだけでは心配なので今回も保冷剤とクーラーを使用して。それにしても暑いな・・・・・。
で昨夜の待ち人来るの晩は
・Oregon Pinot Noir’88 Drouhin
・Ridge Monte Bello’00
昨夜も色々と話題は尽きない内容でしたが、ワイン業界も中々大変ですよ。嘗ては大御所と思い憧れていたソムリエさんたちも苦戦されている方もおられたり、お体を壊されたりとやはりやはり僕も気をつけてより頑張らないと・・・・・。
また、遂にお越しいただいたムッシュが。関連会社の方がご利用いただけており、完全にトップの方ではないものの一族の方でカリフォルニアのトップ・ワイナリーを所有する四国の会社の方が。その為、以前から少しづつ意識はして仕入れてはいたのですが結局この1本しか手持ちはなかった。でも、結果ご縁があったことは非常に意味があり嬉しい限りです。
オレゴンはどうやら留学されていたそうで、この辺りのヴィンテージも珍しいと言うこともあり。”こんな機会なのだから好きなのを選べ!”と言われても部下の方はお選びきれないところが僕にはやや不思議でしたが、社会ではそれも当たり前なのかな?
この’88も正にアメリカンチェリーの旬な味わいが。冷涼なエリアとは言いながらもやはりオレゴンブルゴーニュとはスタイルが異なる。これもまた面白いし、バリエーションが拡がるワインの世界観。
飲むか飲まないか?まだ早いのでは?そんな思惑もありましたが、評価の高い造り手だけに中々バックヴィンテージは見つからない。オーナーの彼らでも手持ちは僅かなのだから。こんな機会を早めてしまいましたが、意外に今飲んでも十二分に楽しめるものだった。パーカーの言う通りこのモンテベロの’00は何時ものスタイルとは異なる外交的なもので、もちろん若い味わいが主張しますがこなれたタンニンにアルコール感も柔らかく。溢れんばかりのバイオレットでしたが飲み口の甘さにブレンドの技が光ります。
オファーがある限りまた探す造り手のひとつです。お分けいただく訳にはいかないようですしね。またまた。
                 Sommelier R.Imamura