本日のお昼間は、やや二日酔い気味で。12:00頃まで微睡んでおりましたが 次男の帰宅の玄関のチャイムで起こされました。
定番のお散歩へはいけませんでしたが まま偶には骨休みを。
で 昨夜は こんな瞬間の為に仕入れたワインが
・Gevrey Chambertin’88 Joseph Drouhin
・Pinot Noir’88 Drouhin Oregon
・Nuits St Georges Les Pruliers’99 Henri Gouges
・Pinot Noir’04 Audrey et Christian Binner
・Cuvee Kuniko Vin de Table Francais’02
・Chateau Lynch Bages’75 Pauillac
正直キャッシュフローと言う点で考えると 僕のビジネスは 全くもって 健全ではないお商売だと思わざる負えない。
ただただ、個人的には エゴではありますが 僕なりの美学と言いますか。
こう言った瞬間であったり この方へお渡しする為に 10年前に仕入れていた。そんなストーリーが 非常に意味ある 僕のカウンターでの出来事が稀に。
しばらく お世話になりました 社長さんですが 東京に移動されろそうで。もう ご栄転とかではないのでしょうが お元気さは変わられないので 東京でもご活躍は当然でしょうが まま今宵はそんなご機会に。
そんな流れでもある 末広がりの’88は こんな世代や 男性陣には比較的受けの良い物語で。
また、今宵は4名様でしたので ひょっとしたらの思惑が通るもので 同じ’88の オレゴンのドルーアンも。以前からカリフォルニアのピノ・ノワールの方がお好みなのは存じておりましたが 僕のカウンターでは 正直他店さんでお飲みに為られるブルゴーニュとは また一味異なることが実証されているので。
祇園祭のそぞろ歩きには間に合われませんでしたが この希少な体験の ブルゴーニュの ジョセフ・ドルーアンに オレゴンの地で 新たに始めたワイン造りのノスタルジーを含めて。ジュヴレは やはり淡く 繊細な味わいに オレゴンの 濃密な果実味の膨らみと対照的で。同じ造り手でも このスタイルの異なりは 正に佐藤錦とアメリカンチェリーの味わいを表現するかのように。
大阪からのお二人は辿り着いていただけ 光栄です。
赤ワインをのセレクトは こちらも希少な先代のアンリ・グージュの プルリエ。ヴィンテージ’99は やや未だに若さが気になるのですが 流石の偉大な作柄だけあり 濃い濃密な甘みが支配を。余韻の ややビターなニュアンスが その飲み頃を考えさせてくれます。
そんな流れでの アルザスのビネールは 何とマダムが 以前ワイナリーでのお仕事の経験が有られるそうで。しかも このまま自然派と言ってしまえば ですが 稀有な造り手でもありますが 僕もリストに入れる優良な造り手です。しかも’04となれば 興味も当然のように。幾分 ひねた味わいが予想されましたが そんな心配も他所に 素晴らしくピュアな一段と柔らかい 絹のような酒質に 改めてこの造り手の。ただただ、どうやら ドメーヌ名に 以前の奥様の名前もあしらわれている辺りが ヴィンテージの別の意味での恐ろしいところかな?
そんなお話になると やはりの流れで出て来られた 新井順子さんのお名前が。まま、フランスで そんなご縁も有られるものでしょう そこに 遂に抜栓の キュヴェ・クニコ。もう完全に10年以上前に仕入れた逸品ですよ。ヴァン・ド・ターブルですが コルクにはしっかりと ヴィンテージが’02と刻まれており。僕自身は余り情報は?ですが かなりはっきりと カベルネ・フランの余韻の香りが表れており そんなお話をしましたが これはブラインドで飲み込めば テーブルワインの企画からは明らかに外れる上質なもので。まま、勿論 熟成が味わいを昇華させておりますが。
〆は ボルドーは意外でした。この頃には もう紫煙が我慢できなくなり ムッシュと ふたりで。
ヴィンテージ’75の ランシュ・バージュは 正に ラトゥールを 少し小さくしたような 非常に上質な1本で。そのセレクトにも 感心いたします。
まま、この1本は何時もの安心感ではあるのですが ほっと立ち返るところが贅沢な ワインの楽しみかと。
とは言え、最後にフィーヌも飲み込んでおり 随分長々とお付き合いいただき 申し訳ないです。これをご縁にまたまた 心より。
Sommelier R.Imamura